世界から届いた話題のグルメ情報。パリ編

©Alexandre Tabaste

メインダイニング「プレニチュード」。ワインカーブだけでなく、チーズカーブも設置。新フランスガストロノミーの精緻を携える。コース320ユーロより。

サマリテーヌ内にオープンした
シュヴァル・ブランのガストロノミー

LVMH社下、1870年創業「ラ・サマリテーヌ」がパリの新スポットとして蘇った。百貨店は6月にオープン。続いて高級ホテル「シュヴァル・ブラン・パリ」が9月上旬にその扉を開いた。ホテルは、ポン=ヌフ橋のかかるセーヌ川を見下ろす一角を占め、内装を演出するのは、多数の高級ブランド店を手がけてきた建築家ピーター・マリノだ。全客室からセーヌ川を望める。

内包する4つのガストロノミーレストランの話題でも持ちきりだ。メインダイニングは「プレニチュード」。シェフは「シュヴァル・ブラン・サントロペ」内ミシュラン3つ星「ラ・ヴァーグ・ドール」のシェフ、アルノー・ドンケル。地中海色溢れる「ラ・ヴァーグ・ドール」に対し、パリではフランス料理の真骨頂であるソースに着眼。
例えば、エビ料理に供される「Chopin Carmin/深紅のショパン」は、カツオのハラスとエビのコンソメ、ローズマリー、シャルドネとランブルスコのヴィネガーに、ジャワ産胡椒を加えたソース。
仔牛料理を引き立てるのは、柑橘果汁にハーブの風味を閉じ込めたフリカッセソース、など。調香師のように様々な素材をミステリアスに調合したソースで、高級素材の味わいが高められるといった趣向だ。シェフ・パティシエのマキシム・フレデリックのデザートも秀逸で、

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