日々、料理に研鑽を重ねているのは、シェフも料理家も同じ。
一方で、シェフが飲食店でゲストに料理を提供するのと、家庭料理のコツを教えるのでは異なる視点が必要だ。
そこで、生産者、プロのトップシェフ、料理家の三者の交流を広げ、互いに刺激し合い、ともに料理業界を盛り上げる
—– そんな新しいコミュニティを構築するためにスタートしたのが、この「料理王国アカデミーサロン」。
ひとつの食材をテーマに、その調理に精通するシェフが講師役となり、料理家に技術を教え、教わった料理家たちは学んだ技術を生かしたレシピを考え、ここに披露する。
奥田政行
1969年山形県鶴岡市生まれ。高校卒業後に上京し、イタリア料理店やフランス料理店、製菓店などで働く。帰郷後、2000年「アル・ケッチァーノ」を独立開業。04年「食の都庄内」親善大使に任命。07年ドルチェの店「イル・ケチァーノ」、09年 東京・銀座に「YAMAGATA San-Dan-Delo」開業。「スイスダボス会議」など海外で数々のフェアを行なう。文化庁長官表彰など受賞歴多数。
比内地鶏
日本3大地鶏のひとつ、比内地鶏。比内地鶏は、在来種の比内鶏(オス)とロードアイランドレッド(メス)の掛け合わせた鶏で、はっきりした歯応えと強い旨みが特徴。ヤマドリに似た風味と香気があり、寒冷な気候で育つため、皮が厚く、脂も甘い。
講師シェフ
黒森洋司
1976年、神奈川県生まれ。東京・西麻布「香港ガーデン」でキャリアをスタート。28歳で「福臨門魚翅海鮮酒家 二子玉川店」で、グループ初の日本人料理長に就任。2011年の東日本大震災後“料理人としての復興支援”を模索し、仙台に移住。14年、仙台市若林区荒町に「楽・食・健・美 -KUROMORI-」開店。16年、太白区向山に移転。18年、第9回「料理マスターズ」ブロンズ賞受賞。19年、現住所に新店舗を構える。
テーマ食材
メカジキ
カツオやサンマと並ぶ、気仙沼のトップブランドのひとつ。水揚げ量日本一で、魚市場に100kgを超す大きな魚体が並ぶ様は壮観。メカジキはスズキ目・メカジキ科に分類されるカジキの仲間で、長く突きだした吻(ふん)が印象的。クセがなく、程よい脂がのり、身がやわらかいのが特徴。