料理王国が主催した最新調理器具セミナー。会場となった服部栄養専門学校には、ジャンルを問わず全国から料理人が集合。プロならではの質問が飛び交い、真剣な熱気に満ちた一日となりました。
セミナー開催の目的
料理人の創造性を劇的に変えた最新調理器具について、技術だけではなく考え方を理解して、正しく利用して欲しい。
この日のテーマは、泡、アルギン酸(球状形成)、液体窒素、パコジェットの4つ。
最新機器の開発者フェラン・アドリア氏から直接指導を受けた服部栄養専門学校の3人の先生関口智幸さん、小高勇介さん、中村哲さんによる講義から始まりました。
講義に続き、先生方のデモンストレーションが終わると午後からは実習がスタートし、エスプーマ、液体窒素、アルギン酸を順番に体験。料理人たちの生き生きした表情が印象的で、熱心にメモをとっている料理人も少なくありませんでした。
・エスプーマ[Espuma] エスプーマとは、食材に気体を混ぜ合わせる技法のこと。
素材の粘性や水の硬度によって泡の形や固さ、キープ力が違う
・アルギン酸 [Alginate]
アルギン酸と塩化カルシウムで液状のものを球体へ
・液体窒素[Liquid]
マイナス196度で液体も油もあっという間に冷凍
・パコジェット
専用容器で冷凍した食材を解凍することなく凍ったまま、特殊刃の回転によって、0.01mm以下に粉砕しピューレ状、ムース状に仕上げる。