2014年 第2回 納涼 シェフ交流会 (東京・大阪)

2013年から始まった『料理王国』の夏のイベント、納涼シェフ交流会。
2014年は6月30日に東京ガス業務用厨房ショールーム「厨BO!SHIODOME」(東京・港区)で、大阪は7月7日に「エルテック新大阪」で開催された。

東京会場 2014年6月30日 厨BO! SHIODOME

毎回、テーマを決めて行われるデモンストレーションは、「豚肉」がテーマ。
夏バテ回復、疲労回復に有効とされるビタミンB1を豊富に含む豚肉は、夏にぴったりのテーマだ。

東京会場を盛り上げたデモンストレーションシェフは「Wakiya一笑美茶樓」脇屋友詞さん、「リストランテ・ヒロソフィー」山田宏巳さん、「ラ・ロシェル」坂井宏行さんと川島孝さんの4人。脇屋さんは、愛媛のブランド豚「愛媛甘とろ豚」を使ったトンポーロー、山田”ヒロさん”は青森県の「奥入瀬ガーリックポーク」を使ったひと皿、フレンチの鉄人・坂井宏行さんと川島孝さんの師弟コンビは鳥取県のブランド豚「大山ルビー」を使った美しいひと皿を完成させた。

『料理王国』のシェフ交流会のもうひとつの楽しみは、協賛企業・自治体による出展ブースだ。
今回の東京会場には、新年および納涼シェフ交流会を通じて過去最大13社のブースが出展。来場したシェフたちは、試食で味を確かめたり、出展者とコミュニケーションを取ったりしながら、気に入った食材を探すことができ、直接交渉できる場として好評を得ている。

愛媛県のブースには、脂肪融点が低く口溶けが滑らかの「愛媛甘とろ豚」が登場。以前、取材で訪れたこともある「トラットリア・ケ・パッキア」の岡村光晃シェフの姿も。
青森県のブースでは、昨年に引き続き「野辺地葉つきこかぶ」が大注目。肉質が緻密でジューシーな点が特徴のこの小カブはまるで果物のような味わい。
伝統を受け継ぐ古式製法がまろやかなコクと旨味を引き出す「丸中醤油」。少量の水で薄めて飲めば、まるでだしのきいたお吸い物のよう。

大阪会場 2014年7月7日関西電力株式会社 エルテック新大阪

大阪の納涼シェフ交流会では、開場前からシェフたちが集まり始め、出展ブースでの試食にも積極的。熱気のある滑り出しとなった。
出展はアルコール飲料から県の特産肉や野菜まで11社と多彩。会場をフルに使った設営は、目移りするほどの賑わいだった。
「十勝ハーブ牛」や「いわて短角和牛」の焼ける匂いが食欲を刺激。「パルマハム」のブースでは「ローラン・ペリエのシャンパンにも合いますよ」などと、ブース間での交流も。会場を巡って食材を一つひとつ真剣に試食しながら、シェフたちはブースの担当者にもプロならではの鋭い質問をし、デモンストレーションの開始を待った。

デモンストレーションは「コシモ・プリュス」の小霜浩之シェフ、「山ばな 平八茶屋」の園部晋吾さん、「オ・グルニエ・ドール」の西原金蔵シェフ。小霜浩之シェフは「十勝ハーブ牛」、園部晋吾さんは「太白胡麻油」と愛媛県の「絹かわなす」、西原金蔵シェフは石垣島産パイナップルをと青森県の「あおもりカシス」と「アムスメロン」を使ってのひと皿を披露した。
当日は52店97人のシェフやソムリエたちが出席。関西のシェフたちの交流に対する意欲と、意識の高さを再確認する一日となった。

日本市場用に開発された8キロサイズのパルミジャーノ・レッジャーノ「ペラガッティーノ」。「ビランチャ北浜本店」のオーナーシェフ、柿田将宏さんを囲んで。
ハーブ入りのエサで育てられ、和牛より脂がさっぱりしている「十勝ハーブ牛」。デモンストレーションで使用した「コシモ・プリュス」の小霜浩之さん(右端)もブースを訪ねた。
シェフたちの創作意欲を刺激する海・山の「食財」が揃う岩手県のブース。話題の「いわて短角和牛」は部位の食べ比べで違いを実感。

ブース出展団体
愛媛甘とろ豚普及協議会 / パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会 / 青森県 / 株式会社伊藤園 / 株式会社ニップンインターナショナル / ネスレネスプレッソ株式会社 / 丸中醤油株式会社 / 有限会社マルセンファーム&株式会社ag-people / プレミアムウォーター株式会社 / 株式会社ノベルズ / 竹本油脂株式会社 / パルマハム協会 / 岩手県