2019年に英国産牛肉の輸入が約23年ぶりに解禁され、日本の飲食店などでも提供できるようになりました。しかし、英国の気候が牛の餌となる牧草の栽培に適しており、それによりオメガ3とビタミンEの豊富な赤身に育つことや、カーボンフットプリント(その商品のライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量)が世界平均の約半分にまで抑えられており、環境に優しいこと、そしてちょうど空白期間の2000年から実施された、レッドトラクターと呼ばれる保証制度の下での牛の健康管理やトレーサビリティといった、その特長や優位性はまだまだ知られていないのが実状です。
そこで今回、そんな英国産牛肉の魅力と味わいを、料理人の皆様に広く知っていただくため「英国産牛肉セミナー」を開催します。
講師は「オーベルジュ ときと」の石井義典プロデューサー兼総料理長。京都の老舗懐石料理店で修業後、1999年から海外へ渡り、ジュネーブやNYでの国連大使公邸料理長を経て、2010年にロンドン「UMU」2代目総料理長に就任、欧州の日本料理店で初めてミシュラン2つ星獲得し、それを5年間維持してきたように、ヨーロッパはもちろん英国での経験も豊富で、現在日本にいる日本人の料理人の中では特に英国産牛肉の特長を知っている料理人です。
当日は、料理王国本誌23年12月号(23年11月6日発売)に掲載予定の、英国産牛肉を使ったメニューのデモンストレーションとその試食をご用意しております。
それ以外にも、石井シェフが使うのとはまた別の様々な部位をシンプルに塩で焼いただけのものをご試食いただき、英国産牛肉の特長や部位による違いをダイレクトに感じていただけるほか、英国のMaster Butcherによる動画でのカッティングデモの放映など、盛りだくさんの内容でお待ちしておりますので、この機会にぜひご参加ください。
※今回のセミナーは、飲食業界で働くシェフ、料理人および仕入れ従事者を対象としております。
日時 | 11月15日(水) 13:00~16:00(開場12:30) |
会場 | 山手調理製菓専門学校 |
住所 | 〒150-0044 東京都渋谷区円山町28-5 |
参加資格 | 飲食業界で働く料理人および食材の仕入れ従事者 |
セミナー内容 | AHDBによる英国産牛肉の紹介、英国のMaster Butcherによるカッティングデモの動画放映に続き、部位毎のご試食のあと、石井シェフによる調理デモとご試食。最後に質疑応答の時間を設けております。 |
講師 | 石井義典シェフ(オーベルジュ ときと) |
募集期間 | 10月10日(火)〜11月10日(金) |
費用 | 無料 |
募集人数 | 50名(先着順・1店舗2名まで) |
主催 | AHDB 英国農業・園芸開発委員会 |
運営 | 料理王国(株式会社JFLAホールディングス) |
英国産牛肉セミナー運営事務局(料理王国 株式会社JFLAホールディングス)
英国農業・園芸開発委員会(The Agriculture and Horticulture Development Board:AHDB)は、サプライチェーンに属する農場経営者、生産者、その他の人々による資金提供で設立された団体で、法で定められた賦課金委員会です。
2008年に設立され、政府外公共機関として分類されており、次の業界をサポートしています。
・英国の食肉および家畜(牛、羊、豚)
・英国の園芸、牛乳、ジャガイモ。英国の穀物や油糧種子。
AHDBは、英国の総農業生産高の72パーセントをカバーしています。
https://www.ahdb.jp/
石井義典
Yoshinori Ishii
1971年、埼玉県生まれ。幼少期から絵画や料理に関心を持つ。大阪あべの辻調理師学校卒業後、「京都吉兆」嵐山本店へ。9年間修業し副料理長に昇格。1999年から海外へ渡り、ジュネーブやNYで国連大使公邸料理長を歴任。2010年にロンドン「UMU」2代目総料理長。欧州の日本料理店で初めてミシュラン2つ星獲得後、5年間維持。「ときと」ではプロデューサー兼総料理長。