RED U-35 2024のファイナリスト、5名のゴールドエッグがついに決定


2013年に始まった「RED U-35(RYORININ’s EMERGING DREAM U-35)」は、夢と野望を抱く、新しい世代の新しい価値観を持った料理人(クリエイター)を見いだし、世の中へ後押ししていくためのコンペティション。歴代のレッドエッグ(グランプリ)はもちろん、その他にも多くの料理人が毎年この舞台をきっかけに飛躍を遂げている。記念すべき第10回の昨年は、初めて女性のレッドエッグが誕生したように、現代から近未来にかけての食業界のトレンドや社会全体とのつながりが見えてくる場でもある。

2024年は昨年から1.4倍強という478名がエントリー。8月1日に発表された50名のブロンズエッグ(一次審査通過者)、9月6日発表の20名のシルバーエッグ(二次審査通過者)を経て10月4日、ついに5名のゴールドエッグが決定した。

シルバーエッグ20名が出場した三次審査は、オンラインでのグループディスカッションと個人面談。当日発表されたグループディスカッションのテーマは、「深刻化する気候変動と食糧問題。私たち料理人にできること、すべきこととは?」「進化するフードテック、新食材、新素材、新技術等、どんなことに関心がある?その是非は?」の2つ。同じく当日に発表されたグループごとにいずれかを選択して活発な議論が行われた。

その後、審査員との個人面談では「審査員にどうしても伝えたいこと」など、それぞれの思いが語られた。このようなオンラインでのプレゼンテーションやコミュニケーションを経て、審査員が「実際に会ってみたい」「料理を食べてみたい」と感じた5名がゴールドエッグとして選出された。

特筆すべきは、5名のうち「4名が日本料理の料理人であること」、そして「もう1名が海外の店舗の所属であること」だろう。

今年のテーマは「自分らしさ」。食に限らず様々な分野で多様化が進む中で、自身の価値であり拠り所でもあるオリジナリティの表現が問われてきた中で、料理ジャンルにおいても菓子・製パンや創作ブラジル料理からもシルバーエッグが出て来たり、働き方の面でもブロンズエッグの中にはいわゆるレストラン所属でない、料理教室の講師やフリーランスの料理人がいたりと、参加者のバックグラウンドも多様だったのが本年度のこれまでの審査の特徴だった。

そこから一転、4/5を日本料理が占めるという一極集中だ。もっと言えば、もう1名の料理人もイタリアにある店舗に所属するイタリア料理の料理人であり、全員が「店舗が所在するその国の料理の料理人」であるということだ。

最終審査では、ゴールドエッグ5名が「自分らしさ」を表現する一皿を作り、審査員による試食審査が行われ、その中から次なるスターとして活躍が期待される1名が「レッドエッグ(グランプリ)」に輝く。それまでの多様から同質へと様変わりした5名のゴールドエッグがどのように個性を発揮するのか、誰が抜きんでた表現を見せるのか、注目の最終審査は11月5日に開催され、結果の発表および授賞セレモニーはその日の夜19:45より、公式YouTubeチャンネルでもリアルタイムで配信される予定だ。

昨年度のゴールドエッグと審査員たち。

【RED U-35 2024 ゴールドエッグ(三次審査通過者)】
(氏名/年齢/専門ジャンル/所属先/所在地・活動地/肩書・役職)

加藤 正寛 34 歳 イタリア料理 「La Credenza」 イタリア 料理人
中川 寛大 30 歳 日本料理 「cenci」 京都府 料理人
中村 侑矢 29 歳 日本料理 「INA restaurant」 奈良県 オーナーシェフ
町田 亮治 34 歳 日本料理 「赤坂 菊乃井」(独立準備中) 東京都 スーシェフ(副料理長)
丸山 祥広 33 歳 日本料理 「瑠璃庵Ruri-AN」 熊本県 シェフ(料理長)/グループ役員

※敬称略/五十音順
※年齢はゴールドエッグ発表日(2024年10月4日)時点

プロフィールや提案料理等の詳細はコチラ

RED U-35 2023
https://www.redu35.jp/

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