2013年に始まった「RED U-35(RYORININ’s EMERGING DREAM U-35)」は、夢と野望を抱く、新しい世代の新しい価値観を持った料理人(クリエイター)を見いだし、世の中へ後押ししていくためのコンペティション。歴代のレッドエッグ(グランプリ)はもちろん、その他にも多くの料理人が毎年この舞台をきっかけに飛躍を遂げている。記念すべき第10回の昨年は、初めて女性のレッドエッグが誕生したように、現代から近未来にかけての食業界のトレンドや社会全体とのつながりが見えてくる場でもある。
2024年は昨年から1.4倍強の478名がエントリー。8月1日に50名が一次審査を突破しブロンズエッグに選ばれたのに続き、9月6日にそこからさらに20名のシルバーエッグ(二次審査通過者)にまで絞り込まれた。
今年のテーマは「自分らしさ」。
世界中で多様化が進み、その流れは食においても同様だ。誰もが個々人で活躍できる社会という流れの中で、価値になる「オリジナリティ」。応募者それぞれが持つ、経験、学び、つながり、そして磨き上げた技術や発想といった自身のポートフォリオから、次の新たなワクワクする可能性をいかに生みだしていくのか?
その提案、ビジョンを、1200文字の言葉と、料理のメニュー、コンセプト、作り方、料理写真とで表現することが一次審査では求められ、さらに今回の二次審査ではそのメニューを120秒以内の動画で提出。自ら考えたメニューのポイントを伝え、そこに込めた想いを映像でどのように発信し、興味・共感を得られるかが問われた。
動画はRED U-35の公式YouTubeチャンネルで公開され、二次審査の直前の9月4日17時までに延べ視聴数32,332回を記録したように、一般の方々からも幅広く注目を集めた。
シルバーエッグに選ばれた20名は最年少は22歳。平均年齢も29.3歳と、平均30歳のブロンズエッグから若返った(応募者全体でも29歳と大会史上最も若かった)。イタリアにある店に所属する料理人、料理講師、ジャンルにおいても創作ブラジル料理や製菓製パンなど、ブロンズエッグで見られた多様性は、今回のシルバーエッグでも保たれた。
彼らが次に挑む三次審査は「オンライン面談審査」。オンラインでのプレゼンテーション、コミュニケーションを通して、審査員が実際に対面で会ってみたい、料理を食べてみたい人物5名がファイナリスト(ゴールドエッグ)として選ばれる。
【RED U-35 2024 シルバーエッグ(二次審査通過者)】
(氏名/年齢/専門ジャンル/所属先/所在地・活動地/肩書・役職)
1 大垣 皓哉 22 歳 創作料理 Trattoria Tabulé 神奈川県 料理人
2 加藤 正寛 34 歳 イタリア料理 La Credenza イタリア 料理人
3 金子 真太郎 31 歳 日本料理 古町五常 新潟県 オーナーシェフ
4 倉永 源大 35 歳 フランス料理 unis 東京都 スーシェフ(副料理長)
5 鈴木 グスターボ 35 歳 創作ブラジル料理 La Fusion 51 山梨県 シェフ(料理長)
6 高江洲 悠紀 33 歳 フランス菓子 French Market 大阪府 製菓製パンの料理人
7 高木 佳佑 32 歳 フランス料理 L’auberge de l’ill 愛知県 料理人
8 塚田 恭伍 30 歳 イタリア料理 WITH THE STYLE FUKUOKA 福岡県 シェフ(料理長)
9 辻岡 靖明 34 歳 創作 シェフクリエイト 横浜スタジオ 神奈川県 料理講師
10 中川 寛大 30 歳 日本料理 cenci 京都府 料理人
11 長澤 瑠衣 27 歳 フランス料理 unis 東京都 料理人
12 中村 侑矢 28 歳 日本料理 INA restaurant 奈良県 オーナーシェフ
13 藤田 洋介 28 歳 フランス料理 バールアフロマージュ スーヴォワル 東京都 シェフ(料理長)
14 町田 亮治 34 歳 日本料理 赤坂 菊乃井(独立準備中) 東京都 スーシェフ(副料理長)
15 丸山 祥広 33 歳 日本料理 瑠璃庵Ruri-AN 熊本県 シェフ(料理長)/グループ役員
16 武藤 大輔 32 歳 中国料理 TAPKOP 北海道 シェフ(料理長)
17 柳田 芽衣 29 歳 パティシエ ABITACOLO 大阪府 製菓製パンの料理人
18 山口 瑞樹 29 歳 フランス料理 Otowa restaurant 栃木県 スーシェフ(副料理長)
19 吉岡 翔太 29 歳 フランス料理 枯朽 東京都 シェフ(料理長)
20 吉澤 大地 32 歳 ノンジャンル 髙橋農園釜川店 栃木県 シェフ(料理長)
※敬称略/五十音順
※年齢はシルバーエッグ発表日(2024年9月6日)時点
プロフィールや提案料理等の詳細はコチラ