注目のネオ・クラシック カイユ 安達晃一 24年8月号


その日の食材を見ながら会話。
マルシェのような気軽さから始まるオーダーメイドの食事

もっと自由に、気軽にフランス料理を楽しめる店を作りたい

お客様が来店したら、テーブルに着いてコースがスタートする。または、その日のコースやアラカルト、ワインの説明を受けオーダーを決める……。「カイユ」を初めて訪れた人は、そんな一般的なレストランのスタイルとはかなり印象が違うことに、驚くだろう。

同店では料理をオーダーする前に、客がオープンキッチンのカウンターに案内される。2台の冷蔵ケースには旬の野菜や自家製のシャリュキュトリー、肉、魚などがずらりと並んでおり、それを見ながらまずはシェフ・安達晃一さんの説明を聞くのが「カイユ」流。料理人と会話をしながら、その日に自分が食べたいものを食べたい分だけ選び、好みの調理法もオーダーできることが最大の特徴なのだ。フランスのマルシェを思わせるこのスタイルは、初めて来店した人にはもちろん、常連客にも新鮮な期待感を抱かせてくれる。


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安達晃一 あだち こういち
1979年、大阪府生まれ。学生時代、「オーベックファン」(京都・先斗町)でアルバイトをしたことがきっかけでフランス料理人を志す。29歳で渡仏。帰国後「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」(東京・恵比寿)、「アサヒナガストロノーム」(同・日本橋兜町)で経験を積み2022年に現店を開業。

カイユ
東京都目黒区原町 1-7-9 ドゥーエ西小山 1F
TEL 03-6452-2985
17:00〜22:00 LO
日月休

text: Nobuko Minawawa photo: Tomoko Osada

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