【ニューヨーク】肉食派も夢中!プラントベースフードの魅力とは?


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健康志向が高まるニューヨークでは、今やカフェでコーヒーを頼めば「ミルクは何がいい?」と聞かれることは当たり前。豆乳にアーモンドミルク、カシューミルク、ココナッツミルク、オーツミルクといったプラントベース(植物性)ミルクが主流となる勢いで、牛乳を頼むのを一瞬ためらってしまうほど。
レストランシーンにおいても、ヴィーガンレストランはここ2年ほどで一気にメジャーとなった。かつては“気難しい”菜食主義者のためのものといったイメージがあったが、最近では肉食の人たちも「おいしいから」とか「健康のため」とヴィーガンフードを食事のオプションのひとつとして選択するようになってきたのだ。

ロウアーイーストサイドにあるプラントベースのメキシカンレストラン「Jajaja」はまさにそんな幅広い客層に支持されている店。ここではチーズもココナッツミルクベースのチーズを使い、肉の代用にはマッシュルームを使ったり、豆や穀物でできたパテを使ったり。「チョリソーブリトー」や「フィッシュタコス」など、料理名と実際に使われている食材とのギャップが楽しい。

趣向を凝らした品は、どれも食べてみると食べ応えもあって、動物性食品のものを食べたときと変わらぬ満足感がある。それでいて消化に優しく、体にいいことをしている気分もある。メキシコのビーチリゾートを意識した店内もポップで、デザイン重視の若い世代にはぴったり。9月には、2号店をシェストヴィレッジにオープンとその人気は高まるばかり。メキシコ料理はヘビーだなんて、もう言わせない。


小松優美
ニューヨークの食、デザイン、カルチャーを分野に活動するライター&プロデューサー。飲食店の激戦区イーストビレッジ住まいで体重増加中


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