編集長の野々山が、取材先で出会った様々なエピソードを綴る美味日記。料理王国最新の6月号「豊かな地中海の食文化と名店」が5月6日に発売されました!!
ゴールデンウィークって、子供の時や若い時は楽しかったのですが、齢を重ねてくると「あっ、もうゴールデンウィークだったんだ」という感じ。飲食店の皆様は、完全休業にしたり、観光地なら超多忙だったりと、対応が分かれるところですね。それぞれのゴールデンウィーク、今年はどんな年でしたか??
この爽やかな時期が過ぎると、いよいよ夏本番を迎え、あっという間に秋が来て、そして年末。1年は短いような長いような。とにかく今年も前半が終わろうとしています。健康に留意して、後半も頑張っていきたいものです。湿気がなく、晴れると爽やかな5月。料理王国6月最新号が6日(土)に発売されました。特集は地中海料理。大好評をいただいた4月号の特集「日本フレンチの110年史」に続く特集なのですが、なぜ地中海料理なのか?? 4月号でフランスでの料理の歴史を辿っていったら、イタリア料理に行き着きました。そこをさらに遡っていくとギリシア文明に。四大文明で終わりかと思ったら、文字のない時代にまで遡り、ついには西アジアの草原にまで行きつきました。小麦はこの辺りからトルコを経て、地中海に広がっていったようです。地中海料理を代表する小麦とオリーブとワイン。これらのルーツに思いを馳せ、それぞれ独自に進化した地中海の国々の料理。トルコ、ギリシア、南イタリア、南フランス、スペイン、モロッコの料理の名店を取材した6月号の特集は、見応え十分。それぞれの国の料理や素材の話とともに美味しい料理写真をお楽しみください。
シェフたちの取材で興味深いのは、美味しい食材をどこから仕入れているのかということですが、最近は、料理プロセスの中で使われる自家製の調味料や調味アイデアが意外に多くあることに気づきました。特に発酵させるアイデアが中心になっていますが、それを教えて欲しいと言って簡単に教えてくれるものなのか? 不安がありましたが、依頼をしてみると5人のシェフたちは丁寧にオリジナルアイデアをレシピとして公表してくれました。とても参考になると思いますが、それぞれ試行錯誤の末にできたものばかりなので、参考にはなっても、同じ味にはならないはず。
SOWERのコールマン・グリフィンさんの鮎醤油、鮎ペースト、kokeの中村有作さん、瑳智子さんの発酵パイナップル、塩シークワーサー、里山十帖の桑木野恵子さんの野沢菜、黒ニンニクのレシピ、Restaurant L’ARGENTの加藤順一さんの松のハーブソルトや白いちごのピクルス、L’eclaireurの田熊一衛さんの干し鯛やシンイオイルのレシピ・・・。それぞれの調味アイデアの名前を見ているだけでも興味が湧いてきます。簡単なものから数日間、数ヶ月も発酵庫で寝かせて作るものまで様々。ぜひ、参考にして、一つでもいいので、挑戦してみてください。
4月から、web版料理王国では、会員登録をすれば、ほぼ毎日アップされる最新記事が、ご覧いただけるようになりました。有料会員になれば、すべての記事が読み放題。さらに料理王国の最新号がお手元に届きます。こちらのサービスもぜひチェックしてください。特に4月号の「日本フレンチの110年史」は特別保存版なのでスマホでチェック出来て便利と好評です。
text・photo:野々山豊純