2026 年2月19日、帝国ホテル 東京で福島牛「福粕花」の特別試食会が開催されました(主催・発見!ふくしま)。都内のレストランやホテルのトップシェフ達が参加し、「福粕花」のフィレ、イチボ、サーロインを素焼きにした部位別の食べ比べ、帝国ホテル 東京 バンケットシェフによる料理3品の試食が行われました。


猪苗代湖、磐梯山、阿武隈高原など、福島県の雄大な自然と畜産農家の愛情によってのびのびと育てられた黒毛和牛「福島牛」。風味豊かでまろやかな味わいと優れた肉質を持つ福島牛は、日本各地で生産される銘柄牛のなかでも高い評価を得ています。
そんな福島牛に、新たな「おいしさ」と「福島ならではの特色」を加えて魅力を伝えたいという想いから、福島県、JA全農福島、福島大学が連携して長年開発を続けた末に「福粕花」は誕生しました。


日本有数の酒どころでもある福島県。「福粕花」は、その日本酒を造る工程でできる栄養豊富な酒粕を食べて育てられた福島牛のこと(アルコール分は一切含まれません)。酒粕は60度以下で乾燥させることで、酵母が生きた状態に。また、パウダー状にするため飼料に混ぜやすく、牛がエサをよく食べて肉や脂の旨味がのります。
出荷前の90日以上に渡って酒粕パウダーを与えることで、牛が健康に育ち、甘く芳醇な香りを生み出すラクトン類が多く含まれる脂質になります。日本酒の副産物である酒粕を飼料に活用することで、環境に配慮した畜産スタイルも生み出しています。


現在、福島県内でも厳選された生産者のみが生産・出荷を許されている「福粕花」は、まさに福島県産和牛の特別なブランド。そのやわらかく上質な肉質、芳醇な香り、ジューシーでやさしい肉の旨味と脂の甘味は、福島県の新たな“おいしさ”として、ぜひ味わっていただきたい逸品です。


関係機関の実証・分析によると、「福粕花」は肉のやわらかさの評価がとくに高いことがわかる。ほか、ジューシーさや脂の旨味の強さ、香りの好ましさ、味の好ましさなどについての評価も高い。
味覚センサーによる分析結果によると、「福粕花」は“甘味”が圧倒的に高いという結果が出ている。これは、酒粕を餌として与えることで、甘味に関連するグルコース1リン酸と甘い香りに関与するラクトン酸の含有量が高まることが理由。

鉄板で焼いた肉を、シンプルに塩で食べ比べ。集まったトップシェフ達が、部位ごとの肉の個性を味わいました。全体的にきめ細かく繊維がやわらかい肉質で、香ばしさと脂の甘味のバランスが絶妙。フィレは繊細な旨味、イチボは赤身の力強さとジューシー感、ほどよくサシの入ったサーロインは、口の中でほどけるようなやさしい口当たりと、どの部位も“食べ飽きない”おいしさです。

帝国ホテル 東京 バンケットシェフ
種茂康一さん
「福粕花」はサシがきめ細かく、やわらかくジューシーな肉質が印象的です。肉の香ばしさや旨味がしっかりしているうえ、脂のコクとの相乗効果でさらにおいしさが広がります。脂の融点が低いため、サラッとしていて、後味がくどくないのもいいですね。今回の料理には、リブロース、モモ肉、バラ肉を使いました。福島県産の米と野菜も用いて、福島県産食材の魅力を表現しています。




GAP 認証の野菜
適切な工程で作られた農産物であることを証明する認証制度、GAP(Good Agricultural Practices)。食品安全・環境保全・労働安全・人権保護・農業経営管理の5つがあり、福島県ではGAPの導入を推進する「ふくしま。GAPチャレンジ」に取り組んでいる。



「福、笑い」
「日本一の米をつくりたい」という福島県の願いがこもった、登録生産者のみでの限定生産が認められた福島県のブランド米。香り、甘味、ふくよかさが特徴。

日本酒
福島県は日本有数の米どころ、酒どころとして知られる。2025 年の全国新酒鑑評会では県内16銘柄が金賞を授賞し、全国トップ。そのひとつ、人気酒造の大吟醸酒「人気一」(中央)の酒粕は、「福粕花」の飼料としても活用されている。

Chez Inno
東京都中央区京橋2-4-16 明治京橋ビル1Fd3
取締役会長総料理長 古賀純二さん

料理長 手島純也さん

「脂がくどくなく、牛肉本来の旨味が感じられます。とくにフィレ肉は、フランス料理のしっかりしたソースと合わせるのによさそうです。」
東京ステーションホテル「ブランルージュ」
東京都千代田区丸の内1-9-1 東京ステーションホテル2F
総料理長 石原雅弘さん

「味わい深く、赤身と脂のバランスがいいですね。フィレ、イチボ、サーロインとそれぞれに個性があるのも魅力です。」
Pont d’Or Inno
東京都中央区日本橋室町2-4-3 YUITOビル1F
代表取締役料理長 柚原賢さん

「脂の融点が低く、口に入れるとスッと消えていく感じが上品。酒どころ福島の副産物を循環させるというストーリーも魅力だと思います。」
薪焼 銀座おのでら
東京都中央区銀座5-14-14 サンリット銀座ビルⅢ 9F
料理長 寺田恵一さん

「牛肉には色々な個性がありますが、「福粕花」は肉自体のおいしさだけでなく、“脂の甘味を楽しめる牛”だと感じました。敬遠されがちな脂のよさを打ち出す料理で、魅力が生かされそうです。」
MASIA
東京都中央区銀座2-4-6 ベルビア館8F
オーナーシェフ Mateu Villaretさん

「肉の甘味と香り、脂の軽やかなおいしさが印象的な牛肉でした。シンプルなグリルや、肉の甘味とコントラストをつけて酸味のあるソースと合わせると魅力を引き出せると思います。」
スーシェフ Victor Morenoさん

メズム東京「Chef’s Theatre」
東京都港区海岸1-10-30 メズム東京オートグラフ コレクション16F
総料理長 隈元香己さん

「まず赤身のジューシーな旨味が感じられて、後味に脂の甘味が来る。このバランスのよさがおいしさにつながっていると思いました。個人的にはリブロースとイチボが印象的でした。」
L’ARGENT
東京都千代田区霞が関3-2-6 東京クラブビルディング2F 霞ダイニング
料理長 加藤順一さん

「繊細な肉質と上品な脂がいいですね。とくにフィレは使ってみたい。コースの場合はメインの肉料理が重くなりがちですが、「福粕花」は後味が軽やかで、お客様にも喜ばれそうです。」
スーシェフ 開米千鶴さん

料理王国編集長 柴田泉
「脂と赤身のおいしさに加え、餌に酒粕を使用する点も、酒どころ福島らしい取り組みです。米作り、酒作りと循環する新しいブランド牛が生まれたことは、もとは田を耕す役牛を明治以降に肉牛へと転換、発展してきた和牛が、再度米とつながる大きなストーリーも感じさせ、非常に印象的です。」
JA 全農福島 畜産部次長 小松良雄さん

「福粕花」は、「福島県で丁寧に、安心安全に作られている食材のよさをもっと全国に伝えたい」という想いで長年かけて開発をしてきた、福島が誇るブランド和牛です。A4、A5などの等級だけでなく、“牛肉自体”に個性を持たせようと良質の酵母を含む酒粕を餌として与えることで、豊かな旨味と香り、軽やかな脂のやさしい味わいの牛肉が生まれました。ぜひ、多くの方に「福粕花」のおいしさを味わっていただきたいです。

「発見!ふくしま」とは、福島県産品の美味しさや魅力をより多くの方に再「発見!」いただけるよう、東京電力ホールディングス株式会社が取り組む活動です。
https://www.tepco.co.jp/fukushima-cp/
text:Nobuko Minagawa photo:Hitoyuki Takeda
