2023年12月14日
さらに料理の郷土色をシャンパーニュの産地と合わせたり、多様なストーリーを組み込んだりすると、より印象的なペアリングとなる。
「銀座おのでら」の場合は、石井宏道料理長の天ぷらや三浦幸喜さんの日本料理に合わせてドリンクを決めるのがいつもの流れだが、合わせるためのトレーニングや合わせた後の検証については、3人でコミュニケーションをとりながら行なう。より完成度の高いペアリングを導き出すためだ。
ユリ根のほっくりとした食感やほのかな甘みと合わせたのは、大地のニュアンスのある黒ブドウを使ったシャンパーニュ。これは3人で結構悩んだペアリングだったと言うが滋味豊かなペアリングに。シャンパーニュの熟成からくる乾いたニュアンスやキャラメル、コーヒーなどの風味がカラスミの海の香りと見事に融合。