本場スペインのバルの雰囲気と料理が味わえる、今年20年目を迎えるバルの先駆け的店だ。オーナーシェフの檀上さんは、スペインで食べ歩きをしていたとき、日本の立ち飲み居酒屋に通じるバルの文化に惚れ込んで、恵比寿でバルをオープンさせた。「現地のままに」というのが店のウリ。できるだけアレンジせず、日本で手に入る食材で現地の料理を表現する。
内装もしかり。楊枝1本に至るまでスペインで買い付けて店に並べたものだ。そのこだわりが、スペインを熟知する在住経験者や外国人に受けた。
「外国人に喜ばれるのは、バルの定番料理があることと、言葉が通じること。本来、バルは地域密着型ですが、わざわざ来てくださる方も多いんです」と檀上さん。メニューにない料理でも、その場でできるものならリクエストに応じて作る。そんな姿勢が外国人から信頼を得て、 口コミで広がった。フラメンコのアーティストが、その場で生歌をバックに踊ることもある。まさに本場さながらの店だ。
【推薦人】在日フランス商工会議所 企画広報部 ビジネスデベロップメント部長
吉田暢子さん
本物のスペイン料理を探していた時に見つけたお店です。スペイン人や外国人も集まる、まるで現地のバルのような雰囲気。トルティーヤ、ガンバス アル アヒージョなどのおいしいお料理とシェリー、ワイン、サングリアが楽しめます。私にとっては変わらず一番のお店です。
(左から)
・自家製サングリア
・カスティロ・ペレラーダ・ブリュット・レゼルバ(スペイン・カタルーニャ)
・マンサニージャ・ラ・ヒターナ(シェリー)(スペイン・アンダルシア)
・ボデガス・ビルバイナス ヴィニャ・ポマール・ センテナリオ・クリアンサ 2011(スペイン・リオハ )
・ボルサオ・セレクション・ブランコ 2012(スペイン・アラゴン)
ティオ ダンジョウ バル
Tio Danjo bar
● 17:00~24:00(フード23:00LO、ドリンク23:30LO)
● 日祝休
● スタンディングのみ
名須川ミサコ=取材、文 大野利洋=撮影