現地系中華料理のシーンを変えた「味坊集団」解体新書。

中華料理店・味坊集団をご存じの方の多さには驚きます。以前、ドイツの人とZOOMで会話をしていて「味坊」を知っていて驚いたことがあるぐらいです。「神田味坊が好き」「羊香味坊有名だよね!」「香辣里も味坊グループらしい」など、お店単位での話はよく聞きますが、それをまとめている「味坊集団」については、そこまで情報はなく、「あの店も味坊集団だったの??」と、驚かれることもあるとの事。

今回は、お店や料理ではなく、「味坊集団」の今までとこれから、どのような思い出お店をやって、ここまで大きくしたのかなどを味坊集団のオーナー・梁宝璋さんにじっくりお話を伺いました。

華僑経営の中華料理店は無数にありますが、ここまで知名度があり、日本人のお客さんだけで成り立っているお店はほとんど例がありません。立ち位置として、中華料理の中でも、特殊な立場にいるお店群が「味坊集団」なのじゃないかと私は考えています。オーナーの梁さんの話を深堀していくうちに、「プロではない視点」「おおらかな食好きの観点」「こだわるところは徹底的にこだわる」・・・がほかの飲食店と違う所ではないかと気づき始めました。

食いしん坊の視点が「味坊集団」の基本的考え方。

「私はコックさんじゃないし、もともと飲食の仕事はしてなかったの。でも、それが良かった」と、梁さん。日本に来られる前はアーティストとして絵を描くことを仕事に黒竜江省に住んでいたのですが、「もう、食べるのも飲むのも大好き!」とおっしゃるくらい、食に対いする思いは強かったそう。

「プロの人だと「こうじゃなきゃいけない!」「こうするべき!」があるはずだけど、私は「こういうの食べたいな」「これみんなに教えたいな」「これ混ぜたら面白そう」・・・・的な形で考えちゃう」。食に対する思いやこだわりは他店を圧倒する味坊集団ですが、その基本には「プロではない、食好きの視点」があります。その視点があるゆえに、こだわりなくお店のコンセプトや、料理などを考えられるとの事。

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

SNSでフォローする