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日本初の試み「白酒(ばいじゅう)」の飲み比べ&料理との相性実験宴に参加してみた。


皆さん。白酒って知ってますか??ひな祭りの時の白酒ではなく中国酒の「白酒」です。そういうと、「ああああ、あの臭いやつ!」とか、「出張でえらい目にあった・・・」との答えが返ってくることがほとんどです。
探してみると、日本で詳しく特集しているサイトもないし、情報自体が少ない。なので、由来も飲み方も味わい方も知らない人が非常に多いのです。

中国ではほとんどの地域が白酒文化圏です。中国酒=紹興酒と日本ではイメージしがちですが、紹興酒を探してもない地域があるぐらい、紹興酒は一部でしか飲まれておりません。

そして、日本では日本酒やワインなどの造詣が深い方でも、中華料理に中国酒を上手に合わせていることはほとんどありません。地元の料理には地元の酒を合わせるのが、楽しみ方の一つなのでこれはもったいない!日本には多くの中華料理店があります。マニアックな個店もどんどん増えている今、紹興酒以外の中国酒にもそろそろ目を向ける時期ではないのでしょうか??

■そもそも白酒(ばいじゅう)とは。

世界三大蒸留酒の一つで生産量は醸造酒の中で一番多いお酒です。主に原料はコーリャン。白酒とはコーリャンを発酵し蒸留して作られるお酒の総称です。広大な国土で作られる種類は非常に多く、味や香りも様々。度数は低くて25度。高いと60度以上とアルコールの度数に幅があり、近年は度数が低いものが流行中です。

■香りで分類される白酒

白酒の特徴として「香りで分類される」事があげられます。産地や原料での分類もありますが、こちらが面白い特徴です。この宴では「代表的な香りの白酒を飲んで好きな方句性を先ず知ろう」的な要素もあり、香りでの分類お酒が提供されました。5種類の香りの方向があるのですが、今回は代表的な3種類を味わいました。

a. 醤香型

香気が非常に強いタイプ。優雅できめ細かい香りが長く続く。飲んだ後の杯も香りが残るぐらい。香りの中に若干の焦香がある。皆さんの白酒のイメージに一番近いのはおそらくこれ。

主なお酒
・茅台酒(貴州省)
・郎酒(四川省)

b. 清香型

湿り気がなく乾いた清々しい香り。諸々の味が調和し上品な甘さで淡麗。個人的に日本人に好かれる香りはこの系統だと思っています。

主なお酒
・汾酒(山西省)
・西鳳酒(陝西省)

c. 濃香型

濃く香り、甘くやわらかな味。あなで発酵させる特徴から独特の香りがある。
後味すっきりながら飲んだ後も香りが残る。
香り、旨味、濃さ、清浄さの4つの特徴で表現される。

主なお酒
・五糧液(四川省)
・孔府家酒(山東省)
・瀘州老窖(四川省)

・・・と、お酒の香りを文章で説明するのは難しいのですが、非常に飲みやすく、クラフトジン的な感覚で飲めるものもあり、濃厚でまさに中国酒!という味もあり、白酒の奥深さと面白さを感じる事が出来ました。

■ 日本で飲める種類が意外に多い白酒

今回提供されたお酒は

・茅台酒(貴州省)
・茅台王子酒(貴州省)
・汾酒(山西省)
・洋河大麴(江蘇省)
・五糧液(四川省)
・五糧醇(四川省)
・天津高粮酒(天津市)
・二鍋頭(北京市)
・金門高粱酒(台湾)
・火爆(四川省)
・江小白(重慶市)

と、驚きの11種類。酒販会社の方が「一気にこんなに飲む機会はない!」とおっしゃっていたので、貴重な経験だと思いつつも、こんなに多くの白酒が日本に輸入されていたかと思うと驚きです。じつは、今回の物だけではなくまだまだ日本で飲める種類が多いとの事でさらに驚きました。

■白酒の産地に料理に合わせた料理の数々

羊の腿の窯焼き。これも白酒に非常に会う。

今回会場として料理を提供してくださったのが「白碗竹箸楼 赤坂店」。
多くの中国人が「白酒にはピーナツ」というピーナッツの塩ゆでから始まり、
北京料理系の前菜や四川風の料理や武漢名物のザリガニ、山西省の猫耳麺など
地域を問わず提供される白酒に呼応した多くの地域の料理が出されました。

やはり、改めて思ったのですが中国酒には中華料理があいますね。
当たり前のことですが、改めてその国の料理と酒の関係性の深さに驚かされました。

■ 多くの団体が協力して開催されたイベント

このイベントは、もともと、中国駐在者や元留学生などが中心となっている「白酒Fan’s club」が開催の主体ですが、それに、白酒の輸入商社や、このお店を運営している際コーポレーションなどが協力し開催されたイベントです。著者も、北京留学組なのでこの白酒Fan’s clubに所属しています。

▼白碗竹箸楼HP
https://kiwa-group.co.jp/baiwan_akasaka/
こちらのお店で、今回の宴会をベースにした白酒を楽しめるコースを組むとの事。是非、中国酒の世界に触れてみてください。

▼日和商事HP
https://www.nichi-wa.co.jp/

▼白酒Fan’s clubのFBにいいねをお願いします!
https://www.facebook.com/baijiuclub

多くの団体や消費者が「白酒の将来性」を見据えての開催だったと思います。

宴会で楽しむのが白酒。シュチエーションが大事なお酒でもある。

日本での白酒は今のところ知名度は本当に低く、情報も少ないという事でしたが、国内に多くの中華料理店が増えた今は避けて通れなくなっているお酒の一つです。また、白酒を輸入している商社の話によると、量販店などからの問い合わせも増えているとの事。

このようなイベントが開催され始め、お店や団体や企業がそれを応援し始めていることは、密かな白酒の広がりを予想させます。

皆さんも、機会がありましたら是非白酒に触れてみる事をお勧めします。
白酒の由来や味わいの違い。中華料理との取り合わせなどを知ると一気に中華料理の楽しみ方が広がりますよ!というか、白酒で宴会したい欲がむらむらと湧いてきております。

▼書いた人である菊池も参加している白酒Fan’s clubに、これを読んで白酒を飲みたくなった人は是非アクセスしてみてくださいませ。
https://www.facebook.com/baijiuclub

■書いた人
菊池一弘
株式会社場創総合研究所代表取締役。羊好きの消費 者団体齧協会主席。羊を常食とする地域で育ち、中国留学時にイスラム系民族の居住区に住んでいたことなどから、20代前半まで羊は世界の常識と思ってそだつ。本業は「人を集める事」企画から集客、交渉や紹介など。公的団体の仕事から、個人までできる事なら何でもやるスタンス。最近は四川フェスの運営団体麻辣連盟の幹事長も兼務。監修書籍に「東京ラムストーリー(実業之日本社)」「家庭で作るおいしい羊肉料理(講談社)」がある。
http://hitujikajiri.com/


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