「ルコント」の手のひらサイズの50周年記念缶


1968年、六本木にアンドレ・ルコント氏がオープンしたフランス菓子専門店「ルコント」。子どもの頃、ここのねずみの形をしたシュークリーム「スウリー」が大好きでした。当時はこんなかわいい洋菓子、どこのケーキ屋さんに行ってもありませんでしたから。それだけに私にとって「ルコント」の洋菓子は長い間、スペシャルでした。

しかし2010年、1度、その歴史に幕を下ろします。そして2013年、“新生ルコント”として再度オープン。“新生”になりとても心配しましたが、「スウリー」の姿がまたそこにあり、ほっとしたものです。

そんな「ルコント」、2018年に50周年を迎えました。それを記念して作られた「ルコント」オリジナル缶入りギフト。

創業当時から作られ続けている、芳醇なラム酒香るフルーツケーキのカット、サブレ2枚、そして広尾本店のサロン・ド・テで提供している“ルコントブレンド”のドリップコーヒーが入っています。

(オンラインショップではこのセットで1,100円で販売。ただし店舗によっては違う商品を入れ、価格も変えて展開しているところもあります)。

大谷博洋氏が手がけたイラストの缶。ルコント氏と子どもたちが描かれている。

缶のデザインは2種類。1つは、ルコント40周年記念の時に制作された絵本「ルコントさんのおかしなおかしの話(非売品)」から、もう1つはフランスと日本の架け橋となって活躍したアンドレ・ルコント氏に敬意を表し、両国で作ってきたお菓子とその国のランドマークが描かれています。イラストはそれぞれ絵本の挿絵も手がけた大谷博洋氏、渡仏経験のあるイラストレーター小林由紀氏が着手。

ちなみに写真のエアメールのようなデザイン缶は、本来2018年限定販売でしたが、あまりに好評だったため現在も継続して販売しています。

「ルコント」の代表的菓子である「スウリー」や「スワン」も描かれている缶は
小林由紀氏がイラストを担当。

このギフトのよさは、女性の手のひらにおさまるサイズであること。大きなサイズのギフトというのはもはや渡す方も、もらう方もかさばって面倒なもの。バッグの中にすっと入るサイズなのがとてもいいんです。そしてふたを開ければ老舗の味が楽しめる……こんな洒落たギフト、なかなかありません。

ぜひちょっとしたお礼などに使ってみてください。


文・写真=中田ぷう
編集者歴26年。「半径3km以内にある幸せ」を発信する記事や書籍を得意とする。グアムの達人/カルディ歴27年/コストコ歴19年/「スターウォーズ」マニア
https://www.instagram.com/pu_nakata/


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