料理王国厳選!また行きたくなる情熱のピッツェリア【関西編】


【兵庫・三宮】ピッツェリア・アズーリ

クラシックで素朴 ブレない信念を一枚に込める

神戸・北野に、平日の昼も夜も満席、店前には行列が絶えない1軒のピッツェリアがある。神戸で初めて真のナポリピッツァ協会に認定された「ピッツェリア・アズーリ」だ。

「流行は気にしていません」とオーナ ー小崎哲也さんは力強く答える。小崎さんの修行先で、広島で1997年開店のナポリピッツァの老舗「ピッツァリーヴァ」の味、そして毎年足を運び、確かめるナポリ本場の味、このふたつの味を追求しているからだ。店のピッツァは約60種類、全て本場のメニューに倣ったもの。日本向けのオリジナルメニューは一切出さない主義だ。「あくまでもクラシックに、本場の味を」と小崎さんは繰り返す。独立から8年が過ぎた。今日も小崎さんの信念の一枚を求める人で店は賑わう。

ブロンテ産ピスタチオと自家製リコッタチーズのピッツァ
リコッタチーズとピスタチオをペースト状にしたソースの上に、パンチェッタと燻製した水牛のモッツァレラチーズを乗せて焼いた一枚。最後にふりかけるピスタチオで食感がより香ばしく、軽くなる。

ピッツェリア アズーリ
兵庫県神戸市中央区山本通3-7-3 ユートピアトーア 1F
078-241-6036

料理王国=取材、文 中蔦仁己=撮影


【大阪・本町】ピッツェリア ナポレターナ ポルタヌォーヴァ

多くても45枚。売切れ次第、閉店 こだわりの“手ごね”ピッツァ

「絶対に手ごね、これだけは譲れません」と優しいながらも鋭い眼差しで語るのは、「ポルタヌォーヴァ」のオーナー村上健太さんだ。

 機械では感じとることができない、微妙な湿度や、粉の状態の違いを、自身の手で確かめ、微調整しながら生地を練る。そうすることで、粉の風味を最大限に活かし、口どけがいい生地ができあがる。1回30分かけてできあがる分量は、たったの15枚分。多くても2~3回が一日で限界だという。一番良い状態でしか提供したくないと、手ごねにこだわり、売り切れれば店を閉める。それでも親しみやすい値段にするのは、この味を求めて、通い続けてもらいたいからだ。そのゲストの笑顔を原動力に、村上さんは毎朝生地を練る。

生ハムとモッツァレラのクリームベース 温泉卵のせ
サンダニエーレ産のプロシュートと牛のモッツァレラチーズを使用。期間限定のおすすめメニューで出したところ大反響だったためグランドメニューに追加。

ピッツェリア ナポレターナ ポルタヌォーヴァ
大阪府大阪市西区靱本町1-16-19 メゾンダール1F
06-6449-5688

料理王国=取材、文 中蔦仁己=撮影


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