あたりに閑静な住宅街を控える渋谷と世田谷を結ぶ国道沿いに「コスタ ラティーナ」は建つ。夜はビルの壁に描かれたイグアナの絵がライトアップされて、「異国」そのもの。故国アルゼンチンの海のリゾート地をイメージしたとオーナーのディエゴさんは語る。またここは日本でアルゼンチン料理が食べられる数少ない店のひとつで、牛、豚、鶏、腸詰めを炭火で焼いたボリュームたっぷりの「アルゼンチングリル」が人気だ。味わい深い牛カルビの入手には10年もかかったが、努力した甲斐があった。
ワイン片手に骨付き肉を頬張っていると、聞こえてくるのはサルサの曲。実は店の3階ではサルサのレッスンが体験でき、練習の合間に飲むビールやモヒートが「クセになる」と言う客も多い。ラストオーダーは夜中の3時だが、「夜明けまでお客さんがいることもある」と大らかなディエゴさん。この店の魅力はほかでもない、日本人が忘れてしまった、このゆったり感なのかもしれない。
【推薦人】チリ貿易振興局
スティーブン・ ベーカーさん
大通りにありながら隠れ家。アルゼンチン料理の王道アサードをはじめ南米各国のさまざまな料理を提供し、店員も店の雰囲気もラテンの香りがして、店に入ると「ふるさとに戻った」という気持ちになります。昼も夜もオープンしていて、いつでも行けるのが魅力的。
(左から)
・ゴーエンハイム(アルゼンチン・サルタ )
・ラスモラス(アルゼンチン・メンドーサ )
・カテナ(アルゼンチン・メンドーサ )
・モヒート
・マンゴーシェイク
コスタ ラティーナ
COSTA LATINA
03-5465-0404
● 12:00~15:00(土日のみ)18:00~翌4:00(3:00LO)
● 無休
● 90席
www.costa-latina.com
上村久留美=取材、文 依田佳子=撮影