【日本橋・ビーバーブレッド】名店とのコラボレーションで新たな銘品を生みだすパン屋さん


問屋街にオフィスやマンションが入り混じる、東日本橋界隈。フランス料理の名店も愛用するパンを作り続ける名物パン屋は、他店とのOEMで、日本橋を面白い街にし始めている。

いいパン屋のある街は、いい街だ。東京・銀座「ブーランジェリー レカン」のシェフの職を辞し、割田健一さんが「BEAVER BREAD(ビーバーブレッド)」を開いたのは2017年。パン屋不毛だったこの土地で、働く人や暮らす人に寄り添う“街のパン屋”というビジョンを敷いた。


銀座時代から割田さんのパンを愛用してきたビストロ「マルディグラ」向けにつくるパン・ド・カンパーニュや、香り高く味わい深いバゲットなどと肩を並べるようにして、あんぱんやメロンパンなどの街場感満点な商品が店内に居並ぶ。が、工房も合わせて13坪、手狭さゆえに惣菜パンを充実させるためには一考が必要となる。
打てば響く。名店「マルディグラ」の和知徹シェフによるハンドメイドのソーセージを挟んだ「MGドッグ」が生まれた。連日売り切れ必至の煮干パスタ専門店「sisi煮干啖」を同じ日本橋で営む高山いさ己シェフが、煮干しパスタ「にぼたん」を提供し「sisi二ボパン」という名物も誕生。名店とのコラボレーションが新たな銘品を生み、レストランとパン屋の双方のファンに新しい面白さを提供している。
いいパン屋が、いい街をつくる。

東京都中央区東日本橋3-4-3
TEL 03-6661-7145
水~金8:00 ~ 19:00
土日祝8:00 ~ 18:00
月火休


text 西尾悠希 photo 松園多聞

本記事は雑誌料理王国2020年2月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は2020年2月号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。


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