戴冠式、晩餐会、結婚式……
ヨーロッパ王室の祝祭の場で飲まれる酒や、ロイヤルファミリーが普段から愛する酒は、いずれも華やかさにあふれ、確かな品質を誇る。祝いの席に欠かせないシャンパーニュを中心に、王室御用達の酒を集めた。
アクアビットは、ジャガイモを主原料とする蒸留酒で、北欧諸国の特産品。このリニア・アクアビットの製造元の「アルカス社」は、 1996年までノルウェー王国国営企業で、現在も王室御用達の酒となっている。
輸入元 重松貿易株式会社
先祖代々受け継いできた好立地の畑から収穫するブドウを使い、独創的な製法で造られる高品質のシャンパーニュ。スウェーデン王が気に入り、2004年の60歳の誕生日パーティーでも振る舞われた。
輸入元 株式会社ヴィントナーズ
1847年、デンマーク初の本格的ラガービールとして誕生したカールスバーグ。1904年に王室御用達となり、パッケージにはブランドロゴとともに赤い王冠が付される。現在は世界150カ国以上で愛飲されている。
輸入元 サントリービール株式会社
2013年12月、オランダ王室晩餐会で饗された純米吟醸酒。ホタテ貝のグリルとスモークハムを添えたひと皿にあわせてこの酒が提供され、ゲストの称賛を受けたという。2010年の晩餐会でも同製造元の酒が振る舞われた。
製造・販売元 大七酒造株式会社
グロールシュ社は1615年創業で、オランダで一番古い歴史をもつビールメーカー。プレミアムラガービール・グロールシュは、王室からロイヤルの称号を授与されており、世界50カ国で愛飲されている。
輸入元 モルソン・クアーズ・ジャパン株式会社
ベルギー王室御用達で、ベルギー最古の蒸留所をもつブクラー社のハーブリキュール。コリアンダーやサフランなど32種類のハーブやスパイスから抽出され、おいしさだけでなく健康増進のメリットも持ち合わせる。
輸入元 ドーバー洋酒貿易株式会社
1998年、皇太子から王室御用達の認証を受けたシャンパーニュ。2011年、ウィリアム王子の結婚式の夜には、新郎の父チャールズ皇太子主催の晩餐会で「ブリュットL・P」と「ロゼ」が招待客に振る舞われた。
輸入元 サントリーワインインターナショナル 株式会社
1994年、チャールズ皇太子より王室御用達許可証を授かり、モルト醸造所として初めて王室御用達の認定を受けた。ラフロイグ醸造所では、今でも新商品を必ず皇太子に試飲してもらっているという。
輸入元 サントリー酒類株式会社
2011年4月29日に行われたウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式のレセプションで、このシャンパーニュのマグナムが振る舞われた。力強さと繊細さのバランスが取れた味わいで、華やかな場にふさわしい一本。
輸入元 ジェロボーム株式会社
ビターズは薬草などを漬けた苦味のあるアルコール飲料で、カクテルなどに使用する。アンゴスチュラ ビターズは1820年代、ベネズエラ解放軍の軍医が考案したという。古くから王室御用達で、胃薬としても知られる。
輸入元 株式会社明治屋
クリスティーナ王女の結婚式に際し、王室がスペイン中のカバを集めてブラインドテイスティングを行い、選んだ1本。長期熟成がもたらすきめ細やかな泡、果実味と辛口の余韻が絶妙なバランスの逸品。
輸入元 株式会社アルムンド
ブドウの出来がよい年にしか生産されない特別なカバ。スペイン王室が各国の代表を迎える際に振る舞われ、チリの大統領との会食時にも提供された。
輸入元 株式会社明治屋
パイパー・エドシックは、1785年創業の老舗シャンパーニュメーカー。創業者のフローレンス=ルイ・エドシックが、王妃マリー・アントワネットにシャンパーニュを献上したというエピソードが残っている。
輸入元 レミー コアントロー ジャパン 株式会社
日本のロイヤルファミリーが愛飲する酒は?
惣花
日本のロイヤルファミリーは、祝事に際してどんな酒を飲んでいるのだろうか。超特選純米吟醸酒「惣花」は、明治時代から現在まで皇室の祝事、晩餐会、即位式などで饗されてきた。「惣花」は、厳選された酒米を55%まで磨き、独自の惣花酵母と丹波杜氏伝承の技術により、ほかにはない芳醇な香りと華麗なごく味を持つ酒だ。
販売元 日本盛株式会社
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本記事は雑誌料理王国第244号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は第244号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。