“美酒・美食王国やまなし”というキャッチフレーズを冠し、グルマン・エコノミー(美食経済)の推進を図っている山梨県。県域の長さは、東西南北に約90km。そのほぼ中央に位置する甲府盆地を除き、県域の8割が山地です。北東部を秩父山塊、その南に道志(どうし)・御坂(みさか)山地、西には赤石山脈、そして南に富士山と、2000m以上の高峰にぐるりと囲まれており、それらの山々がもたらす6つの水系が、扇状地である甲府盆地の各所で湧水を生み出しています。さらに日照時間が長く寒暖差が大きいためフルーツ栽培が盛んなことは周知の通りですが、それだけではなく、米や野菜、乳用牛や畜産も盛んです。
フルーツに有利な気候、地勢は米づくりにおいても同様に好条件です。特に稲に穂をつける夏。昼は暑く夜は気温を下げる盆地特有の気候が、米の味や品質を大きく向上させ、韮崎市や北杜市など県北西部で栽培されるブランド米「梨北(りほく)米」は、特A評価を10回獲得するなど、その味わいを高く評価されています。
また、山梨県は国内の自治体で初めて、それに取り組む畜産農家を認証する制度「やまなしアニマルウェルフェア(YAW)」を創設し、生産者および消費者の意識改革や、持続可能な畜産の創出を目指しているほか、「甲州統一ブランド食肉」として、甲州牛・甲州ワインビーフ・甲州富士桜ポーク・甲州地どり、甲州頬落鶏の5銘柄を登録。例えば甲州牛は、県有の繁殖牧場で素牛を生産・供給し、早くから県内での一貫生産に取り組み、それにより安定供給や肉質向上が実現に貢献してきました。このように、独自の取り組みから期待や注目を集めているのが山梨県の畜産です。
さらに、その豊富な湧水を活かして戦前から養鱒業が行われており、アユやヤマメなどの渓流魚やヒメマス、ワカサギなどの種苗の卵、稚魚を山梨県水産技術センターが主導して開発、研究し、県下の養鱒場と共にその生産を支えてきた歴史があります。近年でも、サケ・マス類の中でも特に優れた食味をもつキングサーモンと、県で生産量が一番多いニジマスを交配して生まれ、その中から1.5kg以上に育った特に肉色の良い魚体を選別したブランド「富士の介」の流通が2019年にスタートしました。
ここでは、そんな山梨県産の食材を体感できるよう、県内と東京のそれぞれで開催されるレストランフェアとともに、「美酒・美食王国やまなし」プロジェクトに関連する記事や動画を紹介します。
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中村式ショートケーキ|進化したフランス ママンの味|「ラ・ボンヌターブル」中村シェフ×「M_Mugen」 内田シェフ|【梨北米】
県内の料理店・宿泊施設が、県産食材を使用したコース料理とその料理に合う県産酒とのペアリングを提供する「やまなし美酒・美食マンス」が 2024年2月16日(金)〜3月17日(日)の期間で開催されました。
豊かな環境と丁寧な取り組みで育まれた山梨食材。実力派シェフが魅力を存分に引き出した料理の数々を体験できる「美酒・美食王国やまなし」×東京 レストランフェアは、2024年3月6日(水)~19日(火)の期間、東京都内20店のレストランで開催されました。
「ハイクオリティやまなし」は、山梨の魅力を掘り下げ、山梨が目指す次世代社会を紹介する県公式のオウンドメディアです。