霊峰・月山の麓で100年――伝え続ける日本の食文化の奥深さ 出羽屋 23年8月号


古くから山岳信仰の聖地として崇められてきた月山。そのすぐ近くで「出羽屋」は山菜料理の名店として歴史を刻んできた。そして今、新たに注目される山菜料理。4代目の佐藤治樹さんは、この地でしか味わえない滋味溢れる山菜料理にこそ「出羽屋」の未来があると確信している。

「出羽屋」の創業は1929(昭和4)年。長年、月山を目指す修験者を中心にもてなしてきたという点で一般的なオーベルジュとは少し違う。さらに雪深い山地にあるため、使う食材が限られる。豊富な食材を駆使してハレの日の食事を提供するオーベルジュと比べると、少しどころか「大いに異なる」ということになるだろう。


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text: Kurumi Kamimura photo: Gaku Yamaya

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