フレンチ+イタリアン 山形・米沢鯉を使ったレシピを研究 池尻綾介 × 岡村光晃 第10回食材研究会 23年6月号


YouTubeチャンネル「料理王国」の人気企画「食材研究会」。ジャンルの異なる2人の料理人が一つの食材を調理し、食材や技法について理解を深める番組だ。今回はフレンチとイタリアンの料理人が、山形県・米沢鯉をテーマに取り組みます。詳細は動画をチェック!

鯉の原産地は中央アジアや中国と広域で、日本にも古くから生息していた。名の由来は恋、来い、濃い、乞い、肥えなど諸説あり。体の側面のくっきりとしたウロコの筋目から、区画された耕地を意味する里の字があてられた。また、「六六鱗(ろくろくりん)」の異名もある。中国の故事「六六変じて九九鱗となる」は、黄河上流の急流を登れた鯉だけが竜となる意。つまり登竜門や立身出世のことで、鯉のぼりの風習にも繋がっている。また、平安時代に始まる庖丁式では鯉が主に用いられた。

古来より縁起がよく、薬膳の効果がある魚とされてきた鯉。養殖場は日本各地にあり、ピークの昭和50年頃は約2万tの年間生産量だったが、現在は10分の1まで減っている。その約7割を茨城と福島で占め、長野、群馬、山形なども産地として知られる。山形・米沢鯉は歴史が古く「為せば成る~」で知られる上杉鷹山(ようざん)公の奨励が始まりという。「俎板(まないた)の鯉」を前に、シェフ達はいかに腕を振るうのか。


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text:Yumiko Watanabe photo:Yusuke Onuma、Yukako Hiramatsu video:Shuichiro Katagiri, Hiroshi Sudo

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