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豆(大豆)はなぜ「畑の肉」と呼ばれるのか?


豆(大豆)はなぜ「畑の肉」と呼ばれるのか?

ドイツでは大豆を「畑の肉」と称し、アメリカでは「大地の黄金」呼んでいる。大豆はもちろんのこと、こうしたネーミングがつくほど豆類には、栄養成分が凝縮されている。

豆類全般にわたり豊富に含まれているタンパク質は、約20種類あるアミノ酸の組み合わせで構成されている。タンパク質は、体内でアミノ酸に分類された後に再び合成され、筋肉、内臓、皮膚、血液など身体を形づくる。アミノ酸には、体内でほとんど合成できない「必須アミノ酸」があり、必須アミノ酸は、必ず食品から摂取しなければならない。しかも種類でも一定量に満たないものがあると、それが制限要因となって、体内でのタンパク質合成が効率的に行われない。例えば、豆類には精白米に不足する必須アミノ酸のリジンやスレオニンが豊富に含まれている。このため、米と豆類を組み合わせて食べると、必須アミノ酸のバランスが改善され、タンパク質を効率的に摂取できるのだ。「赤飯」、「豆がゆ」、「豆ごはん」など豆を混ぜたごはんは、もちろんのこと、ごはんにおかずとして豆料理を添えた食事は、おいしいだけではなく、栄養学的にも理にかなっているのだ。

豆はビタミンの宝庫

豆類は、豚肉に多く含まれる疲労回復ビタミン(ビタミンB1)の宝庫。ビタミンB1が不足すると糖質をエネルギーとしてうまく利用できず、疲れやすくなったり、手足のしびれや食欲不振など脚気の初期症状を起こす。また、脳・神経は糖質が唯一のエルネギー原であるため、ビタミンB1が不足するとイライラするなど精神状態が不安定になるといわれる。ビタミンB1は日本人の主な糖質摂取源であるご飯、めん類、食パンにはあまり多く含まれていないため、毎日の食事に積極的に豆を取り入れたい。なお、ビタミンB1をはじめ、ビタミンB群は水溶性なので、ゆで汁も残さず利用しよう。

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本記事は雑誌料理王国2014年10月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は2014年10月号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。


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