2024年12月14日
お母さんが台所に立っているのは、見慣れた光景だ。女性がキッチンにいる。というのは、なんら珍しいことではない。しかし、レストランとなると、逆転する。不思議なものだ。
そんな男社会の中で女がいる。これは、目立つからチャンスだ。そう思っていた自分もいたが、やっぱりおかしい、と思うこともたくさんあった。
「女の子だから、料理よりサービスに出てくれないかな」「女なのに、料理なんて珍しいよね」「女だからって鍋重いとかいうなよ」
なんでそんなこと、言われないといけないのだろうか。
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文/写真・三上 奈緒 みかみ なお
東京農大卒。学校栄養士、レストランを経て、旅する料理人として活動。「顔の見える食卓作り」をテーマに、食を通じて全国各地の風土や生産者の魅力を繋ぐ。「おいしいってなんだ?」を軸に書店や学校と授業を組み、エディブル・スクールヤードなど食教育にも力を入れる。 食の根源を追い求め、縄文倶楽部や、火を囲む野外キッチンを作り上げる。