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名店のスペシャリテ【仔羊のパイ包み焼き〝マリア・カラス〞】、その後「シェ・イノ」


古典料理と新しいアプローチのマリアージュ
そして、ときを超えて愛される「マリア・カラス」は生まれた

古典料理の「ブッフ・ウエリントン」をベースに、井上旭さんによって生み出された「仔羊のパイ包み焼き〝マリア・カラス〞」。
かつて井上さんは「伝統を持たない創造には持続力がない」と語ったが、その言葉を「マリア・カラス」で自ら実証してみせた。

スペシャリテ:仔羊のパイ包み焼き〝マリア・カラス〞

仔羊のパイ包み焼き〝マリア・カラス〞

「フランスでは最高の素材である仔羊を、日本のお客さまにもぜひ楽しんでいただきたいと思った」。あれから約50年。ロングセラーのスペシャリテは、今も「シェ・イノ」のいちばん人気のひと皿だ。

「こんなに長く続くとは思っていなかった」。井上さんは誰に話すともなく、つぶやいた。その声には、しみじみとした、これまでの人生をかみしめるような響きがあった。
「仔羊のパイ包み焼き〝マリア・カラス〞」がこの世に登場したのは、1974年頃。それから約半世紀。「マリア・カラス」は今も〝現役〞として、人々を魅了し続ける。

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