日本のフランス料理が歩んできた道 ~1970年代~ 本場で学んだ料理人たちが帰国して大活躍 23年4月号


東京にパリをそのまま持ち込んだ「マキシム・ド・パリ」

1966(昭和41)年10月31日、東京・銀座のソニービル地下3階に、「マキシム・ド・パリ」がオープンした。「大人の社交場をつくりたい」という、ソニーの盛田昭夫副社長(当時)の熱い思いが実を結んだのだ。

真紅とゴールドに彩られた「マキシム・ド・パリ」。豪華な皿やカトラリーがレストランの雰囲気
をさらに華やかなものにしている。カードのイラストもパリらしい。
photo:Yoshiko Yoda

オープニングのディナーレセプションには、皇族や各界の著名人、フランス大使夫妻をはじめとする在日欧米大使夫妻などが出席。『ニューズウィーク』誌は「黒船襲来」をなぞり、「ペリーが日本を開国して西洋文明を紹介して以来の大事件」と報じた。


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text: Shoko Yamauchi


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