2024年10月21日
牛は本来、牧草中心で生産できる家畜だが、日本では土地の制約や霜降りが評価される格付などもあり、輸入穀物主体の生産を行なうのが普通だ。しかし、北海道では生協や専門流通などと契約し、日本短角種やアンガス種などを放牧生産する生産者がわずかながら存在してきた。そうした生産者や流通業者が集まり、オーガニックビーフを普及拡大しようと 2017 年に設立されたのが HOBA =Hokkaido Organic Beef Association(北海道オーガニックビーフ振興協議会)だ。日本で有機認定を受けた肉牛生産牧場は 3 軒のみだが、そのすべてが HOBA の会員だ。
「草を食べて育つという、牛がもつ本来的な能力を最大限に活かすのがオーガニック生産。もっと拡げていくには、料理人や食べ手である消費者の協力が必要です」(花房俊一事務局長)。HOBA 加盟農場の牛肉はビオセボンの店頭でも購入可能。オーガニックビーフを体験をぜひ。
text/photo 山本謙治
本記事は雑誌料理王国2021年4月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は2021年4月号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。