食の未来が見えるウェブマガジン

非日常を体感できる 劇場型レストラン&ラウンジ


能や狂言などの伝統芸能や世界遺産にも登録された和食など 、日本には数多くの古き良き文化が存在し、国内のみならず世界を魅了している。そして、その文化を存分に体感できる場所が、日本橋にある。

能や狂言、日本舞踊などの日本の伝統芸能を観劇しながら食事を楽しめる劇場型レストラン&ラウンジ「水戯庵」が誕生したのは2018年3月。古来よりこの地に 鎮座する「福徳神社」に隣接し、江戸から明治にかけて隆盛を誇った「料亭百川」の由来の地は、正しい日本文化の発信の地としてまさに相応しいといえる。

長野県産ほおずきショコラ3個750円。フレッシュトマトのような瑞々しいほおずきに、チョコレートコーティング。ワインとの相性も抜群だ。
インパクトのある松の絵は、江戸時代に狩野派が描いたとされる作品を京都から移築して持ってきている。この舞台にも、日本の作品を大切にしようとする真摯な想いが感じられる。
ゆっくりとお酒を楽しみたいときは、贅沢な一枚板のカウンター席へ。ソムリエから日本ワインの魅力をじっくりと聞きながら、至福の時間を楽しめる。

店内中央に鎮座する舞台は、江戸時代、二条城にあったとも言われている鏡板が象徴的な三間四方(約5.4m四方)。日本の伝統芸能、食、美術工芸品で作り上げられた唯一無二の空間で非日常を体験できるとあって、全国から足を運ぶ人々が絶えない。料理を近隣にある名店の協力を仰いでいる一方で、このほどからオリジナルメニューを提供するようになった。

「アトランティックサーモンのスモークわさビーズとともに」1,100円。ブルーシーフードを活用し、シンプルに仕上げた。「わさビーズ」は外国人客に好評。
川俣シャモのスープ800円。福島県産のシャモを使い、フランス料理のブイヨンをイメージして。添えられたロックチャイブは、お好みでスープに入れて

料理が盛り付けられる器も、江戸・明治・大正期のもので取り揃えた漆器や膳を使用。今回の「川俣シャモのスープ」で使用した器は、長崎の老舗料亭「富貴楼」のお椀を譲り受け活用するなど、日本の伝統を継承することも使命の一つになっている。専属の女性演者「百川芸納言」の日本舞踊などを楽しめる、20:30以降の大人BAR「百川ラウンジ」も必見だ。日本ワインやカクテルとともに楽しみたい。「アトランティックサーモンのスモークわさビーズとともに」1,100円。ブルーシーフードを活用し、シンプルに仕上げた。「わさビーズ」は外国人客に好評。

「星2018」グラス1,200円/ボトル6,800円。生食とワインの兼用種、セイベル9110を凍結した果汁で造ったワイン。華やかな香りとまろやかな味わいが魅力。

店の入り口から客席へと進む通路には、江戸~大正にかけて製作されたとされる浮世絵や版画がずらり。作品は定期的に入れ替えられるので、次回来店する際の楽しみにも。

水戯庵

東京都中央区日本橋室町2-5-10 B1F TEL 03-3527-9378
月~金 17:00~23:30
土 11:00~23:30
日 11:00~20:30
不定休

text 竹野 愛里、青山友美 photo 田村浩章

本記事は雑誌料理王国2020年2月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は2020年2月号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。


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