世界の三ツ星の6割が使用する「ベルナルド」


世界のミシュラン三つ星店の6割が使用する、正真正銘の名窯【ベルナルド】

フランス宮廷文化の華やかさを今に伝える、ナポレオン3世の食卓で愛された器の数々。世界のミシュラン三つ星店の6割、さらに一流ホテルで使われるフレンチ・ラグジュアリーを体現するブランドは、美術史に残る芸術家とのコラボレーションでも知られる。

元々リモージュは宗教画などをモチーフにしたエマイユ (七宝焼き)で知られていたが、1768年に近郊で磁器に欠かせないカオリンが見つかり、磁器の生産が始まった。フランス革命を経て、1863年、リモージュに誕生した磁器メーカーがベルナルドだった。

5代目社長のミシェル・ベルナルド氏は2019年3月から、シェフと一緒にオリジナルの器を作るビジネスを開始。東京のショールームでは、新しいコレクション1000ピース以上を常設展示している。

現在、世界の三つ星レストランの6割がベルナルドの皿を使う、まさに「フレンチ・ラグジュアリー」を体現するブランドだ。スターシェフたちに愛される理由のひとつは、「白」への強いこだわりが挙げられる。
例えば、白い器とカラーの器を作る工房を分けているというから驚きだ。アーティストとコラボレーションする際は、彼らの要望に応えるため、新しい機械を導入することも厭わないという。

ベルナルドの器を愛用する名店として知られるのはロブショングループ。「盛り付ける際には、皿の精神を感じ、そこから得たインスピレーションを形にする。

中でもベルナルドの皿を愛用してきたのが、ジョエル・ロブション氏。東京の「シャトーレストラン ジョエル・ロブション」の総料理長、ミカエル・ミカエリディス氏はこう話す。「まだ当時見習いだった、若かりし頃のロブション氏の才能を見出したのが、4代目社長のピエール・ベルナルド氏でした。ロブション氏が、有名シェフの厨房で働けるように交渉し、育ててくれた恩人なのです」。そんなエピソードが表すように、5代目社長ミシェル・ベルナルド氏に至るまで、長い歴史の中で築き上げたシェフとの深い信頼関係で若き才能を育んできた。また、シャガールやミロなど、美術史に残る画家たちとのコラボレーションだけでなく、ポンピドゥーセンターに作品が収められているデザイナー、サルキスが日本の「金継ぎ」にインスピレーションを得てデザインした〝Kintsugi 〞などで、新しい境地も開拓している。

ベルナルドは、優美なデザインだけでなく、堅牢さも魅力」と、ジョエル・ロブション総料理長のミカエル・ミカエリディス氏。

text: Kyoko Nakayama ©FOUR SEEDS CORPORATION

SHOP DATA
ベルナルドジャパン株式会社ショールーム
東京都渋谷区渋谷4-1-18
TEL 03-6427-3713
https://www.bernardaud.com/jp

本記事は雑誌料理王国322号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は322号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。


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