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もちもち団子の「芋圓」から、「牛乳プリン」まで!今食べたい注目のアジアンスイーツ4選


近年、アジアンスイーツ人気をけん引してきた台湾発のタピオカミルクティー。この功績はとても大きいものでしたが、台湾をはじめ、韓国、香港と、次に注目すべきアジアンスイーツが続々と登場しています。

昨今のアジアンスイーツの人気のポイントは、昔から愛されてきた味、素朴な味、とSNS映えするような派手なスイーツというよりは、シンプルなスイーツに注目が集まっています。

そこで、海外に行くことが不自由な昨今ですが、今回は日本で楽しめるアジアンスイーツをご紹介します。

■台湾発!モッチモチの団子がポイント「芋圓」

まずは、台湾のスイーツから。芋圓とは、サツマイモやアジア圏で使われているタロイモなどを材料に作る団子のことです。白玉よりも粘度のあるモッチモチの食感で、この食感が台湾の人たちは大好き。幼少の頃からこの食感に親しんでいました。

芋圓をたっぷり使ったデザートの名も「芋圓」という。トッピングの組み合わせによって、様々なメニューがある。


芋圓はプレーン、サツマイモ、タロイモ、紫芋など、数種類あって、店によって扱う種類が異なります。さらに、漢方の仙草(せんそう)ゼリーや豆花、小豆などを入れ、甘いシロップでいただきます。日本で例えるならば、あんみつのような感じでしょうかね。

日本では、2017年に「Mee tFresh 鮮芋仙」という台湾の名店が東京・赤羽にオープンしたことで、一気に知名度が上がりました。かき氷を入れて冷たくしたり、温かくして提供したり、温冷の食べ方があるので通年を通して食べたくなりますよ。

<芋圓を食べよう>
●MeetFresh 鮮芋仙
住所 東京都北区赤羽2-21-2 SD.Building 1F 
TEL 03-5939-9500
営業時間 11:00 ~ 21:00
その他、支店あり。
http://www.meetfresh-tokyo.jp/

●台湾九份芋圓
住所 東京都新宿区高田馬場4-18-12 中村ビル1-A
TEL 090-6149-1888
営業時間 12:00 ~ 21:00
https://taiwannkyuufunnimoenn.owst.jp/

■台湾発!ふわしゅわ食感な「台湾カステラ」

巨大なカステラが話題になっているのは、台湾から人気に火が付いた台湾カステラです。卵たっぷりのシンプルな生地ですが、台北郊外にある淡水の専門店が人気となって、今や日本や東南アジアにも出店が相次いでいます。

焼きあがった生地をカットする様子も名物のひとつ。チーズやチョコレートのフレーバーも人気。*写真は台湾の専門店がシンガポールに進出した時の様子。

厚みある生地を切り分けると、プルンプルンと踊り出すほどの柔らかさです。カステラというよりスフレに近い食感で、フワッと口に広がったと思えば、すぐにシュワッと溶けてしまうほど。大きさに圧倒されますが、実はペロリと食べられるある意味キケンなカステラです。

日本では、独自に研究を重ねた日本人が、2017年に「新カステラ」を東京に出店。一方、大阪では「澎澎」という台湾カステラ専門店が6月にオープンしたばかりです。さらに、地域限定ながらコンビニスイーツとしても登場しています。プレーンな味だけではなく、生クリームを挟んだ台湾カステラもおすすめです。

<台湾カステラを食べよう>
●新カステラ
住所 東京都杉並区高円寺北3-21-5
TEL 03-6383-1163
営業時間 11:00 ~ 20:00
http://shincastella.com/

●澎澎
住所 大阪府大阪市中央区難波5-1-60 なんばCITY 本館 1F
TEL 06-6631-7888
営業時間 11:00 ~ 21:00
http://www.instagram.com/pongpong_of/

■韓国発!フワフワ濃厚コーヒー「タルゴナコーヒー」

新型コロナウイルスによる自粛中に知名度が急上昇したのが、韓国発のタルゴナコーヒーです。コーヒークリームと牛乳を合わせた飲み物で、特徴的な泡を作るために、日本でもインスタントコーヒーと砂糖を懸命にかき混ぜる人が続出しました。

香ばしくて甘い泡のタルゴナコーヒー。実は、マカオにある飲食店の「手打コーヒー」を飲んだ韓国人タレントが広めたもの。*写真は元となったマカオの「手打コーヒー」。

完成したクリームの甘く香ばしい味わいが、昔から露店で売っていたタルゴナ(カルメ焼き)の味に似ていたことから、タルゴナコーヒーと呼ばれています。実際に作ったことのある人はお分かりでしょうが、泡を作るのに何百回も混ぜなければいけないので大変。ラテ用のスチーマーを使う人もいましたね。

家で楽しむだけではなく、東京・新宿区の韓流カフェでは砕いたカルメ焼きをトッピングに加えたり、メニューに取り入れるコーヒーチェーン店があったり、カフェでも飲める機会が増えてきたので、ぜひ試してみてください。

<タルゴナコーヒーを飲もう>
●シアトルズベストコーヒー
住所 東京都豊島区東池袋3-1サンシャイン60 1F
TEL 03-3980-2444
営業時間 7:30~21:00 *曜日によって変更あり。
その他、全国の店舗で展開(一部店舗では提供なし)。
http://www.jrff.co.jp/seabest/

●2DKAFE
住所 東京都新宿区百人町1-7-5 座ビル1F
TEL 03-6457-3032
営業時間 11:00 ~ 23:00
https://www.instagram.com/2dcafe_shinokubo/

■香港発!牛乳たっぷりな「牛乳プリン」と「生姜牛乳プリン」

最後は香港から。数々の香港スイーツが日本に定着していますが、杏仁豆腐、マンゴープリンに続いて、広東系の素材本来をいかした味の牛乳プリンが注目されています。東京を中心に香港スイーツを提供する店が増えていて、牛乳の優しいおいしさ再発見です。

艶やかな生姜牛乳プリン。温度が下がると形が崩れてくるので、温かいまますぐに食べるのがベスト。

中国・広東省にある順徳の伝統スイーツである牛乳プリンの特徴は、水牛の乳を使っているということです。乳の味の余韻が残る濃厚牛乳なのですが、日本では入手困難。広東レストランや香港カフェでは、濃厚なジャージー牛乳などで代用しているそうです。

また、生姜牛乳プリンは凝固剤を使用せずに、材料の成分の特徴を利用して固めるという摩訶不思議さがあって、昨今の自粛生活の中でも自作する人が続出でした。他にも、牛乳餅や牛乳フライのように、牛乳を使ったものが香港スイーツには多いのも魅力です。

<牛乳プリン&生姜牛乳プリンを食べよう>
●香港誠記糖水舗
住所 東京都新宿区北新宿3-1-21大塚ビル2F
営業時間 11:00 ~ 22:00
https://twitter.com/hongkongseiki/

●香港贊記茶餐 飯田橋店
住所 東京都千代田区飯田橋3-4-1
TEL 03-6261-3365
営業時間 11:30 ~ 23:00
https://chankichachanten-iidabashi.jp/

いかがでしたか。アジアンスイーツを改めてピックアップしてみると、食感と素材をいかしたスイーツが多いと感じます。五感をフルに活用してアジアンスイーツを楽しんでくださいね。


伊能すみ子
アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト
民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。アジアンエスニック料理を軸に、食品のトレンドや飲食店に関するテレビ、ラジオなどの出演及びアジア各国料理の執筆、講演、レシピ制作などを行う。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験をウェブサイトにて多数掲載。アジアごはん好き仲間とごはん比較探Qユニット「アジアごはんズ」を結成し、シンガポール料理を担当。日本エスニック協会アンバサダーとしても活動する。著書『マカオ行ったらこれ食べよう!』(誠文堂新光社)。


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