洋食との巧みな融合でオリジナリティを放つビストロ ブルーニー(大阪・福島) 寺田元樹 25年8月号


「それでは、今からこちらをオムライスにいたしますね」。スタッフがストウブ鍋の蓋をパカリと開けた瞬間、客席から歓喜の声が上がる。おいしい湯気の向こうに見えるのは、炊きたてのチキンピラフだ。

意外性を突いたプレゼンテーション付きのオムライスは、寺田元樹シェフが料理長を務めていた前店「ビストロ・デトワ」時代から提供している看板料理。9割以上の注文率を誇り、これだけを目当てに訪れるお一人様も少なくない。ビストロなのにオムライスが名物? と訝しむことなかれ。この洋食との華麗な融合こそが、寺田シェフが描く現代のビストロだ。


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寺田元樹(てらだ もとき)
1975年、山口県生まれ。大阪・北新地のワインバー「クロドミャン」(閉店)で5年ほど修業した後、兵庫・甲子園口「クール・ブレ」や西宮「ビストロ・デトワ」(共に閉店)の料理長を歴任。縁あって2024年春から大阪・福島で「ビストロ ブルーニー」の料理長として腕を振るっている。

ビストロ ブルーニー
大阪府大阪市福島区福島7-9-17
TEL 070-3244-6311
17:00〜21:30LO(土は12:00〜21:30LO)
日、第1・3月休

text: Miho Kawashima  photo: Katsuo Takashima

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