日本人シェフがリスペクトする海外のレジェンドシェフたち


海外で活躍する外国人シェフ部門

同率 1位

マッシモ・ボットゥーラさん
イタリア・モデナ 「オステリア・フランチェスカーナ」

photo by Yoshiko Yoda

幅広い活躍で、世界一の称号を獲得
ミシュラン三ツ星、2016年の「世界のベストレストラン50」では初の世界一に輝いた。ミラノ万博やリオ・オリンピックなどでは、食料廃棄物で料理を作り、貧困層に提供するなど、社会貢献活動にも力を注ぐ。

203人のシェフが選ぶワケ!

●斬新なアイデアと世界一のレストランになる事のすごさ。
 中原弘光さん「 ラ フォンターナ アッヅッラ」(東京・学芸大学)
●圧倒的発想力
 岡野健介さん「 リストランテ カシーナ カナミッラ」(東京・中目黒)

パスカル・バルボさん
フランス・パリ「アストランス」

photo by Richard Haughton
右がパスカル・バルボ氏。
左は共同経営者のクリストフ・ロア氏。

多くのトップシェフを輩出
2000年に店をオープンさせ、半年後にミシュラン一ツ星を獲得。 07年には三ツ星に昇格し、以来、三ツ星をとり続けている。「カンテサンス」の岸田シェフや「パッサージュ53」の佐藤シェフなどを弟子に持つ。

203人のシェフが選ぶワケ!

●良いシェフを次々に輩出している。
 成田寛さん「 NARITA YUTAKA」(東京・中目黒)
●パリで三ツ星を獲り続けているので。
 高田和明さん「 ラ・テラス」(奈良市)

アレクサンドル・ゴティエさん
フランス・モントルイユ「ラ・グルヌイエール」

photo by Yasutaka Hoshino

地元の素材をアグレッシブな料理に
フランス北端の大自然の中にあるオーベルジュ。地元の希少な野菜やハーブを使い、クリエイティブな料理を提供する。ミシュラン一ツ星、「ゴ・エ・ミヨ」の2016年シェフ・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。

203人のシェフが選ぶワケ!

●独創的な世界観とレストランパフォーマンスの面白さ。
 川島 孝さん「 ラ・ロシェル山王」(東京・溜池山王)
●フランス最北部でその土地の食材を開拓し、オリジナルの料理に仕上げている。
 皆良田光輝さん「 KAIRADA」(東京・銀座)

同率 4位

レネ・レゼピさん
デンマーク・コペンハーゲン「noma」

photo by Yoshiko Yoda

地元で採れた食材だけを使った新北欧料理を供す。「世界のベストレストラン50」で何度も1位に輝いたが、2016年は5位に。

今年「世界のベストレストラン」で5位だったが、まだ若いシェフなので逆にこれからに注目したい。
小霜浩之さん「 Koshimo plus」(兵庫・芦屋市)

レジス・マルコンさん
フランス/サンボネ・ル・フロワ村「レジス・エ・ジャック・マルコン」

photo by Yuta Fukitsuka

地元産キノコを使った料理を提供する、小さな村の三ツ星店。「キノコの魔術師」と呼ばれる氏の料理は、見た目はモダンだが味は王道。

古典と進化がちょうどいい。
杉本敬三さん「 レストラン ラ・フィネス」(東京・新橋)

ヤニック・アレノさん
フランス・パリ「ルドワイヤン」

photo by Shohee Murakawa

「エクストラクション=抽出」という料理方法で新しいソースを生み出した。クラシカルでありながらも現代的要素を盛り込んでいる。

エクストラクションという料理哲学で今もトップを走り続けている。モダンとクラシックの融合にいち早く取り組み、成功したシェフ。今後も注目したい。
宮崎慎太郎さん「 Azure 45」(東京・六本木)

得票の多かった注目シェフ

ビルヒリオ・マルティネスさん
ペルー・リマ 「セントラル」

ペルーの珍しい食材や、地元のネイティブが古くから食べてきたような食材を探し出し、 クリエイティブなペルー料理を出している。

『noma』に続く新しいスターになりそうだから。次のリーダーだと思う。
目黒浩太郎さん「 アビス」(東京・外苑前)

ナディア・サンティーニさん
イタリア・マントヴァ 「ダル・ペスカトーレ」

photo by Masakatsu Ikeda

ロンバルディア州マントヴァの郷土料理を作り続ける女性シェフ。1996年に三ツ星を獲得し、長く三ツ星を維持している名店。

ずっとスタイルを変えず、多くのお客さまに愛され続けている。22年も三ツ星を維持する凄さ。
日髙良実さん「 アクアパッツァ」(東京・広尾)

ポール・ボキューズさん
フランス・リヨン 「ポール・ボキューズ」

photo by Kozo Yano

50年間に渡り三ツ星を維持し続けている。料理人として初めてフランスの最高勲章「レジオン・ドヌール勲章」を受章した。

重鎮。レジェンド。
宮地澄人さん「 レストラン シャルム」(東京・代々木)

アラン・パッサールさん
フランス・パリ 「アルページュ」

photo by The Worldʼs 50 Best Restaurants

「火入れの神」と言われるほど肉料理が秀逸だったが、狂牛病騒動をきっかけに2000年頃から野菜料理中心のメニューに変更した。

野菜中心にシフトした。野菜を使い分ける柔軟性がすごい。
吉田拓朗さん「 ホテルエピナール那須」(栃木・那須町)

名須川ミサコ=文

photo by Yasutaka Hoshino,Yoshiko Yoda,Richard Haughton

本記事は雑誌料理王国271号(2017年3月号)の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は271号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。


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