日本料理の基本「だしを学ぶ」


鴨だしをとる

〈できあがり分量約2.5ℓ〉
鴨の骨 1.5kg
塩 10g
長葱 1½ 本
人参 100g
生姜 50g
水 3.6ℓ
酒 360㎖

1.鴨の骨に塩(骨重量の1%弱)を手でこすりつけ、1時間おく。おくことで味がなじむ。
2.180℃のオーブンで骨が茶色くなるまで30分ほど焼く。
3.長葱は1 本を半分に切って網で焦げ目がつくまで焼く。人参と生姜は皮つきのまま厚切りにする。
4.焼いた骨(冷まさず、すぐ鍋に入れて香ばしさを移す)、焼いた葱、人参と生姜、水、酒を鍋に入れる。沸いたら中火にして煮る。残っている血などが出るので、煮ながらアクをよく取る。
5.煮汁が⅔ ~ ½ 近くの量になるまで煮つめる。
6.大きな骨を取りだしてから、目の細かい布で漉す。

鴨だし
鶏だし、鴨だしともだしをとるプロセスは同じ。ここでは鴨だしのとり方を紹介。骨に塩をよくなじませておき、茶色くなるまでよく焼くことで香り高く濃厚なだしがとれる。

焼き穴子炊き合わせ

大根のみでとっただしは少しクセがあるので大根を煮るときは野菜だしを使い、人参だしは甘味が強いので野菜だしを合わせてバランスをとる。それぞれの野菜のうま味と甘味が凝縮され、さらに全体の調和がとれた仕上がりになる。

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