「医食同源」にこだわりたい!人気3店、Vol.3「味坊」


医食同源の一皿「ラム肉のクミン風炒め」

【ラム肉のクミン風炒め】
「味坊」の人気メニューのひとつで、クミンの香りをまとって香ばしく焼けたラム肉の辛さは、一味唐辛子による味付け。クミンは梁さんがもっとも使う調味料で、食欲を増進させ、消化を高める効果があるとされる。
ラム肉のクミン風炒め
「味坊」の人気メニューのひとつで、クミンの香りをまとって香ばしく焼けたラム肉の辛さは、一味唐辛子による味付け。クミンは梁さんがもっとも使う調味料で、食欲を増進させ、消化を高める効果があるとされる。
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メインは羊料理で、やわらかなラム肉の肩ロースを使ったしゃぶしゃぶや串焼き、炒めものに人気が集まる。ラム肉に欠かせないのはクミン。その使い方も絶妙で、このほか、ハッカク、ナツメ、チンピ、ケイヒ、トウキなど、何十種ものスパイスや乾燥した薬用植物を料理に使う。

ラム肉はすぐれた高タンパク食材。ミネラル、鉄分、ビタミンB1・B2が豊富で、体をあたためて体力の不足を補う。コレステロールの含有量が低いうえに、脂肪燃焼を促すカルニチンも含まれている。

「味坊」の常連客は、羊料理をビオワインとともに楽しむ。料理に合わせて、スパイシーな赤ワインを選ぶゲストが多いが、よく冷えた白にもロゼにも、梁さんの羊料理は合う。「郷土の味を大切にしていますが、ワインとのマリアージュは日本ならではですね」と梁さん。「旨味を重んじる日本人は、コクのある味わいが好きだから」と、ラム肉のしゃぶしゃぶ用スープは日本人向けにアレンジしている。母国では湯を使うところ、「味坊」では豚骨でだしをとり、さらに豚バラ肉でコクを加えたスープを使っているのだ。

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