ジャパンガストロノミー宣言 のようなもの vol.4 24年12月号


マニフェストの条文を起草してみる

一度核心に近づいてみたいと思う。これまで三回にわたって日本の食文化の再解釈と定義のアップデートを見据えて、総論と前提を中心に話を展開してきた。

仮に「ジャパンガストロノミー宣言」という食文化マニフェストを鼓吹するとしたら、それはどのような要素で構成されるのだろうか。日本の食文化が改めて定義を果たし、未来へ向けて重んじていくべきこととは何なのか。ここまでの思索の橋頭堡として「ジャパンガストロノミー宣言のようなもの」の各条文案を起草してみようと思う。自身のわずかな食知識の地平に立ち、限られた発想に依った今、要訣と思われる事柄として、次のような十箇条を挙げてみた。


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木村 元紀 きむら げんき
ガストロノミカルディレクター。博報堂にてコピーライター、クリエイティブディレクターとして国内外のキャンペーンを制作。スーパーテイスターであることを生かし、大手飲料・食品メーカーの商品開発や味覚設計に従事。食とアートと京都に明るい。元京都市都市ブランディングアドバイザー。Liberal Eats Lab主宰。


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