片岡シェフの「リストランテ アルポルト」でセカンドシェフを務め、再びイタリアへ渡った原宏治シェフは、イタリアの郷土料理をこよなく愛する料理人だ。その皿は、野菜それぞれの旨味がやさしいハーモニーを奏で、繊細でヘルシーな味わい。
原シェフも片岡シェフ同様に日本の畑が生んだ食材を存分に活かす。使われた"畑の恵み"は、伊藤園の「1日分の野菜」と「理想のトマト」。「野菜飲料はここまで進化したのか、と目を見張る思いです。砂糖も塩分も加えていない上、野菜本来の味わいが出ているので、料理に使うのに大変便利です」
料理人を前に披露したのは、ヴェネト州の郷土料理パスタ エ ファジョッリ。パスタに「1日分の野菜」を練り込むことで、味わい、彩り、栄養がさらに豊かになったパスタができる。
一方、赤インゲンのソースには「理想のトマト」を使う。「じつは初めて使いましたが、このイキイキした甘味はいいですね。イタリアンには欠かせないトマトソースに、新しい調理法が加わりました」。「1日分の野菜」と「理想のトマト」は、超多忙なシェフのレシピを、より充実させる助っ人になるだろう。
イタリア・ヴェネト州の郷土料理パスタ エファジョッリは、原シェフの得意とするやさしい味わいのひと皿。伊藤園「1日分の野菜」を練り込んだパスタに活かされたニンジン本来の甘さと風味が、「理想のトマト」で煮込んだ赤インゲンのソースとともに、畑のおいしさを増幅させる。
赤インゲン豆…1.5カップ/タマネギ…50ℊ/ニンジン…30ℊ/セロリ…30ℊ/エクストラヴァージンオリーブオイル…大さじ1.5 /伊藤園「理想のトマト」…70ℊ/豆のゆで汁…400 ㏄/パルミジャーノパウダー…15ℊ/仕上げのエクストラヴァージンオリーブオイル…適量
⚫ パスタ生地
イタリア粉 00…100 ℊ/セモリナ粉…100ℊ/全卵…1個/エクストラヴァージンオリーブオイル…小さじ1/塩…少々/伊藤園「1日分の野菜ジュース」…50ℊ
⚫ アレンジメント
パンチェッタ…40ℊ/エクストラヴァージンオリーブオイル…10ℊ/パルミジャーノパウダー…15ℊ/仕上げのエクストラヴァージンオリーブオイル…適量
〈アレンジメントの作り方〉
6.3の煮込んでやわらかくなった豆を塩、コショウで味をととのえる。やわらかく煮えた豆のスープを1/3量だけすくい出しておく。残りはミキサーにかけてピュレ状にして別の鍋で温めておく。鍋にオリーブオイル、薄く切ったパンチェッタを入れて火にかけて、香りが出たら残しておいた1/3の煮えた豆を入れてパスタと和える。
7.皿にピュレ状にした豆のスープをしいて、豆と和えたパスタを盛り、チーズとオリーブオイルをかけて提供する。
1957年、千葉県生まれ。20歳で料理の世界へ入り、フランス料理を学ぶ。25歳でフランスへ。ローマで食べたパスタに感激し、イタリア料理に転向。「アル ポルト」のセカンドシェフを経て、イタリアへ。帰国後の90年に「リストランテ アル ポンテ」をオープン。
リストランテ アル ポンテ
Ristorante Al Ponte
東京都中央区日本橋浜町3-3-1
トルナーレ日本橋浜町2F
☎03-3666-4499
●11:30~13:30LO、17:30~21:30
●日休
●コース 昼2500円~ 夜7000円~
●30席 www.alponte.jp
長瀬広子=取材、文 星野泰孝=撮影
本記事は雑誌料理王国248号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は248号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。