長坂 美奈子 mina’s dining table
新商品・食空間スタイリスト。大手デベロッパーや特許事務所でのパテントパラリーガルとして勤務後、メルボルンへ留学。イタリア料理やテーブルコーディネートスクールで培った国際感覚とスタイリングセンスを生かし、企業へのフード&テーブルコーディネート提案を行う。
シェフから教わったティアラムの素材の美味しさそのものを生かす大切さ、調理方法を活かし、この一品でティアラムの故郷、南イタリアへ旅してる気分になれるメニューを考えました。食材は同じ南イタリアでよく食されるショートパスタ、カザレッチャとメカジキです。通常ですと私はトマトソースにはニンニクを必ず入れて作るのですが、今回ニンニクは一切使わず、塩とエシャロットのみで味付けしています。メカジキも一緒に煮込むのではなく、別にソテーして最後にトッピングで加えることで、ティアラムソース本来の美味しさを生かし、口の中で広がるパスタとほんのりスモーキー&スパイシーさが香るメカジキのマリアージュを考えました。
ティアラムとメカジキのカザレッチャ
2 人分
- ティアラム 1 缶
- メカジキ 80 g
- エシャロット 25 g
- オリーブオイル 30 ml
- カザレッチャ 120 g
- 塩 3 g
- 水 100 ml
A
- ドライオレガノ 小さじ 1/2
- パプリカパウダー 小さじ 1/2
- レッドペッパー粗挽き 小さじ 1/2
- ブラックペッパー 少々
- 塩 少々
メカジキの表面の水分をよく拭いた後に一口サイズにカットし、Aのスパイスとハーブを全体によく絡めてから、オリーブオイルをひいたフライパンで両面こんがりするまで弱火でソテーする。
フライパンにオリーブオイルをひき、微塵切りにしたエシャロットを弱火でしんなりするまで炒め、そこへティアラム1缶、水100ml、塩を加えて弱火で15分煮詰める。ティアラムはトッピング用に何個かは形のまま残しておき、その他は煮込みながら潰す。
煮込んだらトッピング用のティアラムのみ別に取り出し、残りは大きめのボウルに移してハンドミキサーで撹拌する。
鍋でたっぷりの水を沸騰させ、塩を加えてから(分量外、水の量に対して1%)カザレッチャを指定の時間で茹でる。
茹で上がったカザレッチャを3)のソースによく絡めてから、お皿に盛り付けソテーしたメカジキと形を残したままのティアラムをトッピングして出来上がり。
家庭でお店の味をストレスなく簡単に再現できるように、なるべくプロセスが簡単なレシピを考えました。ティアラムは形が可愛いので、ソースとして煮込む際にもトッピング用にいくつかは潰さず残しておくこともポイントです。
また、ソースは家庭で簡単に作れるようにティアラムの皮と種も一緒に撹拌し裏漉しせずに使います。ソースを作る のに15分ほどかかるので、その間にメカジキのソテーとカザレッチャを茹でれば、あとは全てを和えるだけで出来上がりです。温かいまま食べても美味しいのですが、常温、冷製で食べても美味しくいただけるショートパスタです。