2024年11月18日
ここ数年で急増しているのが、日本酒専門の酒場。
それぞれ個性を全面に打ち出しながらよりカジュアルにシフトし、支持を得ている。
日本酒の新時代を担う注目スポットを紹介しよう。
居心地のよい日本酒酒場。あるべき居酒屋の姿を求めて
ドリンクメニューは、日本酒のみ。ビールや焼酎もあるが、「日本酒以外」という位置づけ。ここはとことんうまい日本酒と付き合える店だ。
日本酒にこだわるきっかけはヨーロッパでの旅、と代表の尾山淳さん。
「誰もが自国に誇りを持って生きていることに感銘を受けました。その時思ったんです。我々には日本酒があるじゃないかと」
米で醸す美味なる酒は、世界に誇れる食文化のひとつ。率先して日本酒を扱うことは、日本に貢献することでもあると尾山さんは考えている。
30約種のラインナップを見ると、すべてが純米酒。日本酒好きも納得の銘柄が揃う。おすすめはお燗だが、決して押しつけることはない。自由に飲むこと。これまで日本酒に縁のなかった人にも興味を持ってもらうこと。「居酒屋って、日本酒っていいなあ」と思ってもらえることが、尾山さんには何よりの喜びなのだ。
小久保敦郎=文 富澤元=写真
本記事は雑誌料理王国第214号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は第214号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。