2024年11月18日
2020年4月に出た緊急事態宣言で、店の営業を自粛していた期間に動画配信を始めたという「オテル・ドゥ・ミクニ」の三國清三シェフ。当初はインスタIGTVで動画投稿を行なっていたが、5月に「YouTube」に切り替え、現在フォロワー数21万人、一躍「YouTuber」という別の顔を持つようになった。三國シェフに爆発的な人気の秘密を聞いた。
text: Kyoko Nakayama photo: Toichi Miura
「元々、動画配信を始めたきっかけは、若い頃に、苦労したからなんです」。北海道から上京し、当時働いていた帝国ホテルの村上信夫料理長に見込まれ、20歳でスイスの大使館付きの料理人になった三國さん。当時何より大変だったのは、華やかな会食よりも、朝昼晩と夜食、4食の料理を毎日作り続けること。「日々の料理を、食べ飽きないように工夫して作らなくてはならなかった。良い勉強になりました」と振り返る。
そんな記憶から、「外出自粛の期間中、毎日家で料理を作らなくてはならない状況は大変だろう、何か助けになれば」と動画配信を始めたのだ。