2024年2月8日
レストランを選ぶ際、グルメサイトやグルメ本などの評価を参考にするのは今や当たり前。こうしたグルメブームに先駆けて、2001年に創刊されたレストランガイドに『東京最高のレストラン』(ぴあ発行)がある。大木淳夫さんは創刊と同時にこの本の編集長に就任。採点者にはマッキー牧元氏はじめ、ベテランの料理評論家やライターが名を連ねる。
学生時代から「食」に関心があり、好きな場所はレストラン。フランス料理を「総合芸術」と評価し、自分にとっての3大名著を挙げるなら「辻静雄さんの生涯を綴った『美味礼讃』は外せない」と言う。
編集者をめざしたのは、「高校時代から憧れていた田中康夫氏の本が作りたかったから」。大木さんはぴあに入社後、3年かけて田中氏を口説き落とすと、今やグルメ評論の古典的バイブルと評される『いまどき真っ当な料理店』を出版した。
「続々と新しい店が開店する一方、消えていく店も多い。厳しい時代だからこそ、どんな小さな店も見落とすことなく応援したい」と語る大木編集長が惹かれるシェフとは――。
大木さんの惹かれるシェフの法則とは?