愛あるレストラン評価を続ける 『東京最高のレストラン』編集長 大木淳夫さん


大木淳夫さん 『東京最高のレストラン』編集長
食べることはもちろん、「レストランという空間が好き」という大木さん。平日の夜はすべて外食で、趣味と実益を兼ねてレストランの今をリサーチする。そのため、朝は7時半に出社して仕事に励む。

レストランを選ぶ際、グルメサイトやグルメ本などの評価を参考にするのは今や当たり前。こうしたグルメブームに先駆けて、2001年に創刊されたレストランガイドに『東京最高のレストラン』(ぴあ発行)がある。大木淳夫さんは創刊と同時にこの本の編集長に就任。採点者にはマッキー牧元氏はじめ、ベテランの料理評論家やライターが名を連ねる。

学生時代から「食」に関心があり、好きな場所はレストラン。フランス料理を「総合芸術」と評価し、自分にとっての3大名著を挙げるなら「辻静雄さんの生涯を綴った『美味礼讃』は外せない」と言う。

編集者をめざしたのは、「高校時代から憧れていた田中康夫氏の本が作りたかったから」。大木さんはぴあに入社後、3年かけて田中氏を口説き落とすと、今やグルメ評論の古典的バイブルと評される『いまどき真っ当な料理店』を出版した。
「続々と新しい店が開店する一方、消えていく店も多い。厳しい時代だからこそ、どんな小さな店も見落とすことなく応援したい」と語る大木編集長が惹かれるシェフとは――。

大木淳夫さん 『東京最高のレストラン』編集長
Atsuo Ohki
1965年、東京生まれ。大学卒業後、ぴあ㈱に入社。メディア・クリエイティブ局チーフプロデューサーを務める。2001年、「東京最高のレストラン」を創刊し、編集長に。「いまどき真っ当な料理店」(田中康夫)、「一食入魂」(小山薫堂)、「日本一江戸前鮨がわかる本」(早川光)など、ほかにも「食」に関する書籍を手掛ける。

大木さんの惹かれるシェフの法則
1.チーム力とコミュニケーションを大切にしている
2.伝統的なおいしさに新アイディアをプラス
3.得意とするものに特化した料理を提案

大木さんの惹かれるシェフの法則とは?


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