コンテンツに磨きをかけた付加価値付きのケータリングから、大手企業向けの市場の誕生など、新しい動きも。
「いつでも、どこでも、へいおまち」。尾頭付きの鮮魚を持ち込み、その場でさばいてお造りを盛り合わせたり、鮨にしたり…。そんなケータリングが人気を博し、今や引っ張りダコの「魚屋あさい」。店主、浅井和浩さんのミッションは「魚と人をつなげる」ことだ。「魚を食べられない子どもが食べられるようになったという話も聞くんです。まずは魚をさばける人を増やすこと。その技術によって友人や家族をもてなすシーンが増えると嬉しいです」。その営みが、ひいては生活の質の向上にもつながるかもしれない、と浅井さん。魚の卸業と平行させて実施している「魚屋あさい」の営みは、浅井さんにとってもうひとつの“本業” になりつつある。
[ 魚屋あさい ]
https://www.fishanddish.com/
食はコミュニケーションを活性化させるツールである。そんなコンセプトを掲げ、ピンチョスを軸としたケータリングと、D2Bのランチケータリング(出張社食)を展開する「nonpi」。取締役副社長の上形秀一郎さんによれば、GAFAのような大企業が採用する “プレミアム社食市場”と一般的なデリバリー市場との中間に“コーポレートケータリング”という市場がアメリカでは顕在化し始めており、例えばNETFLIXやSportify、AdobeやTESLAなどを主な顧客として、 Zero Caterなどの大手がこの市場を席巻しつつある。「nonpi」ではグーグルの総料理長だった飯野直樹シェフが考案したレシピを、他社の社食の遊休時間を使って調理、自社配送するモデルを構築している。
[ nonpi ]
https://www.nonpi.com/
本記事は雑誌料理王国2020年4月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は2020年4月号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。