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30分でおさらい!シャンパーニュ&スパークリングワインの基礎知識


シャンパーニュとスパークリングワインのこと、どこまでご存じですか?産地から製法、用語など、覚えておきたい基礎知識をしっかりおさらいします。

シャンパーニュの定義

 ワインの中に溶け込んでいた二酸化炭素が泡として認められるもの、つまりグラスに注いだ時に泡がわかるものを発泡性ワインという。一般的には1気圧以上のガス圧を持つ。 なかでもよく知られているのが、フランスのシャンパーニュ。限定された地区で収穫されたブドウだけを使い、そこで造られた発泡性ワインのみをシャンパーニュと呼び、AOC(原産地統制呼称)が認められている。そして、通常、その他の国や地域で造られるワインは、シャンパーニュとは区別してスパークリングワインと呼ばれる。
 シャンパーニュを名乗るための条件として、以下の3つが定められている。

原産地

シャンパーニュ地方でワインが生産されていること。

ブドウ品種

8つの品種のみ使用が許可されているが、おもに使われるのは、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3種。

製法

後述するシャンパーニュ製法を用いること。

シャンパーニュの種類

エチケットにはシャンパーニュの種類ともいえる情報がある。同じエリア、メーカーでもさまざまな種類があり、以下の用語はどういったワインかを知る手掛かりとなる。

CuvéePrestige(キュヴェ・プレスティージュ)

通常のラインナップとは別に造った、メーカーの最高級シャンパーニュ。

Millésimé(ミレジメ) 

収穫年のことで、同時にヴィンテージが記載されたシャンパーニュを指す。作柄のよい年に単一年のブドウで造られる。

BlancdeBlancs(ブラン・ド・ブラン)

白ブドウ品種100%で造られるシャンパーニュのこと。軽やかでエレガントなワインが多い。

BlancdeNoirs(ブラン・ド・ノワール)

黒ブドウ品種100%で造られるシャンパーニュのこと。コクがあり、力強い味わいのものが多い。

Rosé(ロゼ)

ピンク色のロゼ。シャンパーニュはEUで唯一、赤ワインと白ワインのブレンドが認められている。マセラシオン(果皮の浸漬)によって色をつけるセニエ法で造られるものもある。

シャンパーニュ製法

発泡性ワインのおもな製法は、瓶内二次発酵方式、シャルマ方式(密閉タンク方式)、トランスファー方式、炭酸ガス注入方式の4つ。瓶内二次発酵方式は瓶の中で二次発酵をさせる製法で、
シャンパーニュの造り方がこれに該当する。工程は以下のとおり。伝統的方式とも呼ばれる。

瓶内二次発酵方式(伝統的方式/シャンパーニュ製法を含む)

イースト・オートリシスを通すことで、イーストやビスケットの複雑な風味を持つ。泡はきめ細かく、持続性がある。時間がかかり、労働力も必要とするため、コストが高い。
→ シャンパーニュ、クレマン、ソーミュール、ヴーヴレー、カヴァ、リムー、ニューワールドのプレミアムスパークリングワイン

シャルマ方式(密閉タンク方式)

密閉されたタンクの中で発酵、瓶詰めを行う。果実味はキープできるが、泡はやや粗い。短期間で生産でき、コストは安い。
→ アスティ、ゼクト、あまり値段が高くないスパークリングワイン

トランスファー方式

瓶内二次発酵方式の澱抜き以降の過程を、タンクに移し替え、濾過、補酒(ドザージュ)を行うやり方。
→ おもにニューワールドで造られるスパークリングワイン

炭酸ガス注入方式

ワインにガスを溶かし込む方式で、瓶内二次発酵方式の、瓶内二次発酵から澱抜きまでのプロセスを省略。カジュアルなタイプ。
→ 工業的に造られる廉価なスパークリングワイン

味わいの規定

シャンパーニュは、リキュール添加の度合い、つまり甘さのレベルによって7つの段階に分けられる。

こちらの記事では、知っておくと役に立つ発泡性ワイン用語の解説と、シャンパーニュ&スパークリングワインの素朴な疑問にお答えしています。
あわせてお読みください。


羽根則子・文/構成 淺田富彦・監修 和田海苔子・イラスト


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