これからの食の未来#5「フードトラック」


キッチンカーとも呼ばれる、移動販売車。
気軽そうに見えて実はシビアなストリートファイトな世界。

[ タコトラ ]

勝負はコンセプト設計できまる!

軽トラック購入から、「Handi House project」にリノベーションを依頼、キッチン設備や決済システム・ウェブページ制作なども含めて約100万円でタコトラが完成!

トラックひとつでどこまでも自由に、自分の好きな時に好きな場所で店を開くことができるフードトラック。見た目にもかわいい「タコトラ」のオーナー、 Stuart Remickさんはそんなポータブルな営業形態をこの上なく謳歌している。米・ミシガン州出で、6年前に東京に来てから、現在は週2日サラリーマンの仕事をしながら、友人から習ったタコスをトラックで出している。スキーが趣味で「スキー場でお店開きたかった」というStuartさんは、営業許可を取得後一年でその夢を叶え、今冬は赤倉温泉でリモートワークしながら(スキーもしながら)タコトラを営業していた。「どのようなコンセプトでやるかが重要。それは自分の人生も含めてです」

タコス2~3種類と、タムレスやケサディーヤなどのメキシコ料理を提供する。「食の仕事は簡単なものじゃないけど、できることが広くてチャンスがあると思います」

[ タコトラ ]
www.tacotora.com

[ Mellow ]

モビリティだからできる価値提供

 オフィス街や野外イベントで、フードトラックからランチを買い求めることはいまや当たり前の光景だ。しかし実際のところ、車が営業拠点となるため、個人で出店するには道路交通法や不動産オーナーへの出店許可取得などがハードルとなり、場所の確保が想像以上に困難となる。

 Mellowが運営する日本最大級のフードトラックプラットフォーム「TLUNCH(トランチ)」では、ビルの空きスペースとフードトラックをマッチングすることで、ランチスペースを創出。また自社開発の売上管理・決済システムを導入するため、トラックオーナーは売り上げデータのフィードバックが受けられる「。何より世の中の食のクオリティを上げたいんです」と代表取締役の石澤正芳さん。今後は関西・九州への展開や、ランチ以外の時間展開も見込む。

銀座などのオフィス街を中心に、空きスペースをもつビル所有者と調整。ランチスペースを創出し街に賑わいをもたらす。現在首都圏・関西を中心に190カ所を運営。
提携する790店がTLUNCHスペースに曜日替わりで出店。フードトラック出店データから最適な配車を行う。また、消費者は、アプリから、いつ、どこに、どのフードトラックが来るのかをチェック。曜日替わりでバラエティ豊かなランチを食べることができる。

[ Mellow ]
www.mellow.jp


本記事は雑誌料理王国2020年4月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は2020年4月号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。


SNSでフォローする