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帝国ホテルのパティシエから「氷彫刻士」として活躍


日本を代表する氷彫刻士へ
成長洋菓子の世界大会で銀賞に輝く

「服部栄養専門学校時代は楽しく過ごしました。高校までと違って、クラスメート全員が『料理人になる』という同じ目標に向かっていたので、いろいろな人から刺激も受けたし、意識の高い同級生を見ると、『私ももっと勉強しなくては』と思うことも多かったです」と「帝国ホテル東京」の調理部ペストリー課でスーシェフを務める赤羽目健悟さんは当時を振り返る。昔から、料理人というよりパティシエ志望だった。それでも調理師本科に入学したのは、料理にも興味があり、製菓製パンも含めた料理全般を学びたいと思ったからだ。卒業後は、老舗の洋菓子店に入社した。

しかし、転機はすぐに訪れた。
「飴細工やチョコレート細工に興味を持ち、自分でもやってみたいと思うようになりました」。そこで2007年、帝国ホテルの採用試験に応募。合格して赤羽目さんは、「帝国ホテル東京」の調理部ペストリー課の一員となった。

ホテルショップ「ガルガンチュワ」で予約販売するクリスマスケーキ「ベネディクション」
ショートケーキの仕上げをする赤羽目さん。
小さなマカロンがのったショートケーキは上品な甘さが魅力

「学生時代から天才肌だった」と、当時実習授業を担当していた瀧澤努先生も話す通り、飴細工やチョコレート部門で研鑽を積むなかで、才能はすぐに開花。転職から約1年後の2008年に「国際ジュニア製菓技術コンクール」で優勝したのを皮切りに、国内外のコンテストで優秀な成績を収めるようになった。

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