「グリーンカレーそうめん」や「ガパオオムレツ」も!アレンジが楽しいレトルト食品で本格タイ料理


暑さがじわじわと肌で感じる季節になってきました。まさにエスニックの季節到来です。近年のパクチーブームによってエスニック料理がより身近に感じられるようになった今、特に今年は、巣ごもり生活で自炊する頻度が増え、レパートリーのマンネリ化解消のため、東南アジアのエスニック料理を食卓に取り入れている人が増えているそうです。

エスニック料理は、食材を揃えるのが大変と思うかもしれませんが、レトルト食品ならば簡単にエスニック気分が楽しめます。今回は、毎日エスニック料理三昧の筆者が、現地にいるような味を楽しめるタイ料理の「ヤマモリ」のエスニックレトルト食品をご紹介します。

初めの一歩はグリーンカレーから

スーパーマーケットやコンビニなどで、日本発信のレトルトカレーが大半を占めるその棚の中に、タイカレーがあるのをご存じの方も多いでしょう。『家庭で楽しむオトナの本格タイ料理』と銘打ち、タイカレーシリーズが人気となっているヤマモリのレトルトカレーです。

「タイカレー グリーン」。タイ産の青唐辛子や生姜などをつぶしたペーストに、ココナッツミルクを加えたカレー。ハーブや唐辛子がそのままの形でも入っていて香り高い。

エスニック料理が知名度を上げて、本格的に広まったとされる1990年以降、ヤマモリが2000年に発売したレトルト食品「タイカレー グリーン」には度肝を抜かれました。「これがタイの味か!」とレトルトの領域を超えた本格的な味だったのです。

現在でも人気NO.1のロングセラーとなっていて、青唐辛子(プリッキーヌ)の辛みや柑橘系の香り広がるレモングラスやコブミカンの葉(バイマックルー)の爽やかさ、ココナッツミルクのコクの存在感は健在。筆者もタイ料理を食べ慣れた今でも、このハーモニーはすごいと感じています。

プーパッポン?マッサマン?タイご当地の味もレトルトで

ヤマモリではグリーンカレーやトムヤムクンといったレトルト食品や調味料が30種類以上あります。全国的に食べられているものあれば、地方色が表れている料理もあるので、その背景、食文化を知るとさらに興味をそそられますよ。

カラフルな色合いが目を引くパッケージ。タイ産の食材を使用している表記もあってタイへのこだわりが一目でわかる。*我が家の備蓄品(販売終了品もあり)。
上から「タイカレー グリーン」、「タイカレー レッド」、「タイカレー マッサマン」。中身もカラフル。唐辛子の色やココナッツやグレービーの色合いで個性が出る。

例えば、日本ではグリーンカレーがメジャーですが、タイではレッドカレーの方が重宝されています。というのも、カレー以外にレッドカレーペーストを炒め物などに多用し、屋台料理としても人気があるからです。

主にタイ南部で食べられているマッサマンカレーはイスラム圏から伝来したカレーです。タイ南部はイスラム教徒が多いマレーシアと隣接しています。甘みが強く、唐辛子の効いたグリーンカレーよりも食べやすいです。

また、レストランから発展した料理のひとつがプーパッポンカリー。蟹のカレー風味炒めが原型で、タイ・バンコクの中華系海鮮レストランの店主が広めた料理です。卵と一緒に炒めているのでマイルドな味わいで、カニの風味満載です。

タイ食材も現地加工のフレッシュさ

タイ料理を食べ慣れている私も、個性的なヤマモリのレトルト食品を食べていると、なんでこんなに香り高いハーブの良さが出ているんだろうと感心するのですが、それもそのはず。商品の多くはタイにある自社工場で生産されているのです。

2004年に設立された「サイアムヤマモリ」。広い工場では日本向けだけではなく、現地タイ向けの商品も多く生産されている。

タイの工場から日本向けに19のブランド商品が生産され(2020年5月時点)、その数は年間でおよそ300万食にもなります。その中には、食材を加えるだけで調理できる加工調味料もあって、自粛時のタイ料理作りにチャレンジする人が増えたそうです。

実は筆者も1年前に訪問していて、工場を見学させていただきました。商品になった時の具材の大きさ(収縮率)も考慮して具材を大きくカットしたり、品質を確認したりするスタッフの方々の細かい作業に感動でした。工程を見た上で食べたタイカレーは格別です。

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