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アメリカのテロワールを感じる食器「ジョノ・パンドルフィ」


【ジョノ・パンドルフィ】

マンハッタンを一望する工房で生み出される器から手作りの温もりとアメリカのテロワールを感じて100%メイド・イン・USA、マンハッタンを望む工房で1から手作りされる食器。トップシェフや高級ホテルに愛用される理由は、温もり感とアメリカのテロワール。素焼き部分を生かしつつ、粘土の質によって焼成温度を変えることで耐久性を生み出し、名店との信頼関係を築き上げた。

手がけるのはストーンウェア(高温で焼成された石のように硬い陶器)が中心。わずか
ながら磁器も作る。

ありとあらゆる製造業が、より安い賃料や人件費を求め、海外に製造拠点を移し、機械化を進める現代において、ジョノ・パンドルフィがとった方法は時代に逆行していると言えるだろう。NYの摩天楼を窓から間近に望むニュージャージーの工房で、全ての食器を手作業で作る。粘土は100%アメリカ産で、釉薬も工房で独自に調合したものだ。素焼きの素地を部分的に生かし、白の釉薬をかけるスタイルが主で、中でもシグネチャーは、黒檀(エボニー)に近いダークな色調のブラウンに、やや象牙色(アイボリー)のニュアンスのある白の釉薬がかかったシリーズだ。大学で陶芸を学んだジョノ・パンドルフィ氏が、「実用的な陶器を作りたいと考えた時に、手作りの質の高い食器へのニーズがあると気づいた」ことから、工房をNY・ロングアイランドシティに設立したのが2004年のこと。2008年により広い場所を求めて現在の場所に移転したが、一貫してマンハッタンから車で数十分という近さで、シェフたちが気軽に立ち寄り、デザインを相談できる場所を選んできた。大切にしているのは、頑丈で、時代を超えた美しさがあること。実際に10年以上レストランなどで使われており、その耐久性は実証済みだ。大量生産とは違う手作りの良さを広げてゆきたい」という。

積み重ねできる「SQUARE SIDED」シリーズ。白と黒の融和は、多様な人種が暮らす
ニューヨークのあり方そのもののように感じられる。


 

「形もサイズもバラエティ豊富で、頑丈。冷たくしても、温めても、温度を長く保つのも魅
力」とジャン・ジョルジュ氏。


NYの二つ星「ジャン・ジョルジュ」ほか、東京でも一つ星店を展開するフランス人シェフ、ジャン・ジョルジュ・ヴォンゲリステン氏は、「私の店からわずか3㎞しか離れていない工房で作られていること、手作りの自然な美しさが気に入っている。日本の職人技で作られた、地域ごとに特色ある豊かな食器の文化を思い出す」と語っている。

ジョノ・パンドルフィ
600 Palisade Ave., #105,Union City, NJ, 07087
https://www.jonopandolfi.com/contact-us/

本記事は雑誌料理王国322号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は322号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。


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