2024年8月1日
函館の中心街から程近い場所にある瀟洒な一軒家。それが「レストラン バスク」だ。創業は1981年、スペイン料理すらまだ知られていなかった時代に、バスクの人が食べにきても、バスク料理だと思ってもらえる、本物のバスク料理を出そうとオープンした店。去年、創業40年を迎えた。
世界料理学会 in Hakodate、バル街など、美食で街を盛り上げる様々な取り組みを行っている「レストラン バスク」 の深谷宏治シェフ。去年秋に惜しまれつつ亡くなったスペイン料理の巨匠、ルイス・イリサール氏の薫陶を受け、以来45年以上、故郷函館を、サン・セバスチャンのような美食の街にしようと活動を続けている。
現在74歳、コロナ禍で一時休止中とはいえ、主催するイベントのみならず、地域再生のアドバイザーとして、様々な場で引っ張りだこだが、かつては「東京で定職にもつかずふらふらしていて、両親がはるばる函館からやってきて説教された」過去も。そんな深谷シェフの成功の秘訣はなんなのか。お話をお聞きした。