食の未来が見えるウェブマガジン

これからの食の未来#2「ソーシャルダイニング」


ホストを中心に見知らぬ人同士が集まり、食事を楽しむ場と機会を創出。料理のつくり手でなくても主宰可能。

[ Jonah Reider ]

数千人待ちのサパークラブ。

2019年4月に都内で開催された「Pith」のポップアップ版を企画したのは、大手広告代理店に勤める明石ももさん。ジョナの営みを国内の地域が抱える、食分野の課題解決へのいとぐちにしたいと考えていたそうだ。

 ニューヨークの自身のアパートメントで毎回6人のゲストを招いてディナーを振る舞う「Pith Supper Club」のオーナー、ジョナ・レイダー。大切にしているのは「do-it-yourself hospitality」。いわば「ハンドメイドのおもてなし」の効果・効能を伝えることが彼のミッションでもあるようで、自身のWEBサイトを効果的に使い、ドレッシングや肉のマリネなどに使えるヨーグルトの活用法、旅で出合った美味のレポート、ナプキンを端正に丸めてダイニングをアップグレードする方法、自ら愛用するキッチンウェアなどもWEBサイトで紹介。自身のようなソーシャルダイニングを実践する人が増えると素敵だ、と言う。

北海道の産地を巡った直後に開催された「Pith」だったので、アスパラガスやホタテなどの道産食材が駆使された。上の写真手前の白い料理は、ホタテとダイコンをダイス状に切り揃え、ドレッシングと和えてからシソの花を散らした一品。

[ Jonah Reider ]
https://jonahreider.com/
@jonahreider

[ KitchHike ]

生み出す「会食」は毎月400回

「見知らぬ人と一緒にご飯を食べるという状況に対するハードルが下がっている」と山本代表。飲食代は参加者各自が店で支払い、1人につき500円の参加費がKitchHikeに落ちる。

 「一言すれば、食の趣味が合う人同士が飲食店に集ってご飯を一緒に食べるサービスです」と説明するのは「KitchHike(キッチハイク)」の山本雅也代表。例えば「A店で○月○日○時からご飯を食べる」というイベントがアプリ上で公開され、そのイベントに行きたい人が集まり、そのメンバーで一緒に食卓を囲むマッチングサービスだ。ユーザーの57%が24 ~35歳で、男性が42%で女性は58%。公開されたイベントは概ね前日から当日に埋まるケースが多く、急に予定が空いた人の利用も多いという。ミッションは「食でつながる暮らしをつくる」こと。半ば偶発的に新しいつながりを生み出すことで、食べる シーンにストーリーを生み出している。

開催店舗は約100店舗(2020年3月)、月間ユーザーは2000人で毎月400 ヶ所で開催されるので、1現場あたり5人が参加している計算になる。2020年中にユーザー数を10倍にするのが目標だ。

[ KitchHike ]
https://kitchhike.com/


本記事は雑誌料理王国2020年4月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は2020年4月号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。


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