2023年7月6日
この店に行って、必ず注文するのが「酢豚」ならぬ「酢牛」だ。じつはこの「酢牛」、2017年5月に北京で行われたサミットの晩餐会で出された料理だそうで、たまたま中国に行ったときに、食べるチャンスに恵まれた。正直、ひと口食べた瞬間に「この手があったか!」と思わずうなった。豚の場合は火をしっかり入れなければいけないから、どうしても肉が硬くなってしまう。でも、牛肉の場合は、表面の衣はカリカリで、中の肉はふっくらやわらか。黒酢のこってりとしたソースとの相性も抜群だ。和牛のロースを使っているのではないかと、推測した。旨かった。
帰国してすぐに、「マサズキッチン」に行って、「酢牛をつくって」とシェフの鯰江真仁さんにお願いした。これがまた、旨い。シェフいわく、「黒酢の酢豚」の牛バージョンだそうだ。ソースも衣も酢豚と同じ。変えているのは、揚げ方だけ。なかに火が入り過ぎないように、サッと揚げて、一度寝かせて、また揚げる。メニューにはないひと皿だが、一般のお客様でもつくってほしいと注文すれば、つくってくれるという。ただ、コース料理の一品として登場する日は、そう遠くないようだ。
MASA’S KITCHEN
マサズキッチン
東京都渋谷区恵比寿1-21-13
BPRレジデンス恵比寿B1F
1-21-13, Ebisu, Shibuya-ku,Tokyo
☎03-3473-0729
● 11:30~14:00LO 18:00~23:30(21:30LO)
●月休
●料金の目安は10000円~
●40席
www.masas-kitchen.com/